くまきっちん さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
時代劇アニメ
池波正太郎の「鬼平犯科帳」が誕生50周年を記念しアニメ化となったものが本作とのこと
タイトルにも書きましたが時代劇アニメです
時代劇としてよくテレビでやっている「鬼平犯科帳」のアニメ版と考えるのがわかりやすいと思います
物語はテレビで何度もやるくらいですので申し分ないです・・・が個人的には30分は物足りないです
一つの話を一話区切りでサクッとやるため次回に続くと言うものがなくいいのですがもっと楽しみたい、もう終わりか、と率直に思えました
殺陣のシーンはなかなかリアルかつ躍動感があり見ていて面白く、その他にも背景やロウソクの光や水の流れなどとても綺麗です
少し残念なのが序盤から中盤の人物画が終盤と比べるとうーんと思う所がちらほらあり若干下げています
「幼女戦記」を見て小学生の頃、父親が見ていた戦争モノの映画を見たくなり「グローリー」「プライベート・ライアン」を見ました
そして「昭和元禄落語心中」を見て「壬生義士伝」「二百三高地」を見ました
そんな時に、本作を見かけ見てみようと思いました
私は池波正太郎の作品は「剣客商売」と短編モノの「日曜日の万年筆」を読んだくらいです
原作は若干しか知りませんが十分に楽しめます
余談ではありますが作中にもあった牢屋に閉じ込めたものを外に出すというシーンがあり思い出したのが浅田次郎の「赤猫異聞」
火事の際に罪人を解き放つことなどが書いてありアニメを見ながら歴史や文化を学ぶことができとてもいいなーと
時代モノのマンガやアニメはあるもののリアリティが欠けるフィクション性が強いものばかりなので本作のように時代小説作家原作の時代劇アニメがまた見てみたいという思いがあります
高校時代に原作小説を読み、最近映画版を見た「壬生義士伝」がアニメになれば・・・なんてだいぶ余談が過ぎますね
萌えはほとんどないですしファンタジーはありません
ですがおすすめです