◇fumi◆ さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
間野山町はクエストしてる暇があったらアニメを造るべきでは?
2017年放送のオリジナルテレビアニメ 全25話
監督 増井壮一 構成 横谷昌宏 キャラデザ 関口可奈味
政策 P.A.WOKS
P・A・WORKSによる女性のお仕事シリーズ第三弾。
「花咲くいろは」「SHIROBAKO」「サクラクエスト」
監督はスクラップドプリンセスや椿姫のチャイカを担当し、もうベテランといっていいでしょう。
構成ははたらく魔王さま!とRe:ゼロから始める異世界生活が代表作の売れっ子です。
キャラデザの関口さんも原画マンから初めて現在はP・Aの作画監督を主に勤めるベテランです。
5人の若き女性が過疎の進む間野山町で地域活性に奮闘するお話です。
間野山とは富山県の南砺市がモデル。
PAの本社がある桜が池周辺が舞台です。
木春由乃(七瀬彩花)短大卒の20歳 チュパカブラ王国の2代目国王に任命される
四ノ宮しおり(上田麗奈)観光協会の社員
緑川真希(安済知佳)東京から帰ってきた元劇団員
織部凛々子(田中ちえ美)商店会会長の孫
香月早苗(小松未可子)東京から移住してきたWEBデザイナー
ファンタジーっぽいタイトルでも、これは地方のリアルお仕事日常アニメ。
多少のドラマはあれど、ほとんど変わらない現実を緩く描いたものです。
5人の恋愛は一切描かれません。
このシリーズの特徴でもあるんですが、ちょっと寂しい感じがします。
1,2話のワクワク感は、ただの絵がきれいなだけの日常アニメに変わり、
ご飯を食べながら見るのに最適なアニメになりました。
これは中高齢者向けアニメでしょう。
それもあまり成功したとは思えない。
視聴者層を考えれば最も多い50~80歳をターゲットにするのは正しいでしょう。
でも、この層を甘く見てはいけません。
激動の昭和を見てきた人たちなのですから。
前半は有頂天家族2と並行制作、後半は岡田摩里監督の劇場版アニメの構想。
この状態でやる気が感じられない作品で中高年が食いつくはずがありません。
せっかくの美しいキャラデザが無駄な物語に使われたと言ってしまいましょう。
まるでお役所仕事ですね。
役所の人間や町会議員が登場しないのも怪しい。
かわいいキャラがかわいそうと思える作品になってしまいとても残念です。
とは言っても、地元で制作していただけあって臨場感は高いはずです。
地元の人の意見も知りたいところです。
南砺市に行きたくなるアニメなのかどうか。ちょっと分かりません。