ようす さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
息子を探して海の旅。親子の絆の物語。
2003年公開のピクサー長編アニメ。
たとえ映画を観ていなくても、クマノミを見れば
「あ、ニモだ!」と言ってしまうのが定番となっているほど、
とても馴染みの深い作品ですね。
専門家によると、
ニモはカクレクマノミではなく、
クラウン・アネモネフィッシュという種類のクマノミだそうです。
魚って難しい…。笑
いろいろ頑張っている主人公は父(マーリン)のはずなのに、
息子のニモの知名度の方がかなり高いww
私、お父さんの名前を
映画を観るまで知りませんでした。笑
やっぱりかわいいものの方が
世間には受けがいいのでしょうか…w
お父さん、とっても頑張っていたよ!
100分ほどの作品です。
● ストーリー
父と2人で暮らすニモは、
今日から学校へ。
過保護な父にうんざりしたニモは、
サンゴ礁を飛び出し、人間に捕まってしまう。
必死に追いかける父・マーリン。
残されたわずかな手がかりをヒントに、
ニモを探す旅が始まった。
開始5分から怒涛の展開。
一気に惹きつけられました。
舞台は海。
広い広い海。
小さなマーリンには
敵が多すぎる。
だけどそんな海を
果敢に冒険していく姿にドキドキ!
次から次へと、
海の生き物たちの様々な姿で楽しませてくれる。
人間じゃない生き物たちの
ありのままの姿を生き生きと描く。
そういう演出、
ディズニーは本当にうまいと思う。
≪ 父と息子の絆 ≫
子どもを守らなきゃという想いが強いあまり、
息子を信頼せずあれこれ口出ししてしまう父親。
父の気持ちを知らず、
自分は信頼されていないとむっとする息子。
そんな2人が離れて互いの冒険をすることで、
お互いが成長していく。
父親は、
息子の成長を信じ、耐えて見守ることの大切さを。
息子は、
命を落とすかもしれない恐怖と危機を乗り越えようとする勇気を。
ラストはボロボロ泣きました(´;ω;`)
子どもが観てももちろん楽しめるけれど、
これは親子で観るのがおすすめ!
特に父親と息子が一緒に見るには、
最高だね!
父親の参考書と言えるかもしれない。
● キャラクター
マーリンとニモは、
これといって挙げる特徴は特にない。
しかし、周りのキャラが個性豊かで楽しい♪
マーリンと一緒に旅をする、
物忘れが激しいドリー。
マーリンと同じく父親である
ウミガメのクラッシュ。
などなど…。
どのキャラも表情がとても豊か。
目など顔全体が細かく動いていて、
台詞以上に気持ちを伝えてくる。
サブ主人公的なキャラのドリーは、
この作品のムードメーカーといえます。
物忘れが激しいから、
大事なこともすぐに忘れちゃう。
観ている人にわかりやすく
「さっきこう言ってたのにー!」と
ハラハラさせたり、じれったく思わせたりと、
非常にうまい立ち位置です。
続編の「ファインディング・ドリー」も
楽しみになりました♪
● まとめ
ニモが有名すぎて、
ニモが冒険するのだと思い込んでいましたが、
冒険するのも主人公も、
父・マーリンでした(笑)
だからこの作品を真に楽しめるのも、
実は父親のほうかもしれませんね。
どきどきするし、笑いもあるし、しっかり感動もできる。
とても見ごたえがあって、
あっという間に時間が経った100分でした♪