◇fumi◆ さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
聖地秋葉原完全復活へのゲートが開かれる時
ニュージェネレーションの狂気による渋谷崩壊から1年、2010年の秋葉原を舞台とした物語
監督 佐藤卓哉 構成 花田十輝 作画監督 坂井久太(久美子)
制作 WHITE FOX
2011年4月~9月 2クール
ooi 岡部倫太郎 主人公 鳳凰院凶真 おかりん CV宮野真守
oo2 椎名まゆり まゆしぃ☆ CV花澤香菜
003 橋田至 ダル スーパーハカー CV関智一
oo4 牧瀬紅莉栖 クリスティーナ CV今井麻美
005 桐生萌郁 閃光の指圧師 CV後藤沙緒里
006 漆原るか ルカ子 CV小林ゆう
007 秋葉留未穂 フェイリス・ニャンニャン CV桃井はるこ
008 阿万音鈴羽 バイト戦士 CV田村ゆかり
009 比屋定真帆 紅莉栖の先輩の研究生 CV矢作紗友里
010 椎名かがり 未来のまゆりの養子 CV潘めぐみ
011 阿万音由季 鈴羽の母 コスプレイヤー CV田村ゆかり
数十億もの鼓動の音さえ あなたには瞬き程度の些事な等級
過去に囚われて未来を嘆くも 塵一つ誤算を許さぬ必然
無限に広がる夢も描く未来も 僕たちに許された虚栄の権利
「有限」それは二つの針が示す 残酷な約定と選択へ
Hacking to the Gateー
だからいま1秒ごとに世界線を超えて 君のその笑顔守りたいのさ
そしてまた悲しみの無い時間のループへと飲み込まれていく
孤独の観測者
一切ネタバレは無いんですが、たたみます。
{netabare}さてネタ元は何でしょう?
小松左京「果てしなき流れの果てに」1966年
筒井康隆「脱走と追跡のサンバ」1971年
後者は前者のパロディです。
世界に時間テーマSF数あれど、この二つを超えるものはありません。
日本人の感覚は、時間超越すなわちパラレルワールドの理解に向いているのでしょう。
島国である点が大きいと思います。
地平線を見て大宇宙を感じることに乏しく、パラレルワールドに親近感を持つ。
直前に製作された「魔法少女まどか☆マギカ」の因果律も同じようなものです。
時間線=第4次元 因果線=第5次元
広さは2次元 大きさは3次元ですが、この感覚が鈍いため、
次の4,5へと軽々と進んでしまうのです。
本場である「英米SF作家」の多くはタイムトラベルに空間移動を加えたための失敗が多い。
HGウェルズの「タイムマシン」は可能性を残しましたが、凡作。
時間移動物語は相当昔からありまして、ウェルズは機械化で手軽化という功績です。
この作品の魅力とは何か?
「萌え」と「自己犠牲」ですか?
それもあります。半分くらいかもしれません。
でも、やっぱり日本的SF創作の一般への普及という功績でしょう。
本場ではない日本SF界にも沢山の名作があり、
特に狭い範囲のドラマは英米を圧倒します。
「トップをねらえ」や「銀河英雄伝説」などが現代に受け継がれず、
時間線や因果線の物語が大流行しているのがその証拠ですね。
平たく言うと、時間線→広義のタイムリープ 因果線→広義の魔法
現代日本のアニメの得意分野です。
時間航行ストーリーの代表作であるこの作品が、
現在、日本のアニメのトップに君臨しているのも島国の国民性と言えるでしょう。{/netabare}
個人的にはトップには軽い作品かな、とは思うんですが、
2クール+αで見ごたえのあるこの作品は基本かつ、一つの到達点として、
最大の評価を与えたいと思っています。
さていよいよ始まるようですね。ふたたび時間線を超える旅が。
ラボメン3名追記しました。