askima さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
無表情で視聴し続けられるアニメは面白いと言えるのか、について考えてみる
偏に「面白い」と言っても、この面白さには複数の意味合いが含まれている。笑える、感動する、泣ける、高揚するなど、これらも言ってしまえば面白いでまとめることができる。
サクラダリセットに関して言えば、上記のような感覚はない。視聴していても無表情である。たまにあくびをすることはあるが、基本的に無表情だ。
では、サクラダリセットは面白くないのか?と言われるとそうは思わない。なぜなら、興味をそそられるからだ。抽象的だが、続きが気になってしまうことが「面白い」と感じている所なのではないだろうか。
物語も半分が終わり、ここからどこに向かって終着するのかはわからないが、必要なピースは散りばめられたのではないだろうか。これらがどのように混ざり反発しあって収束するか、非常に興味がある。
このような作風は珍しいので、個人的には気に入っている。自身の理解度不足で見直すこともあるが、それだけ頭を使って集中して観る必要があるのもたまには良い。
映像作品は基本的に向こうから一方的に情報が入ってきて、それを見聞きして瞬間的に理解できることが必要とされる場合が多い。サクラダリセットは瞬間的な理解とは遠い部分もあり、視聴者側にも理解を必要としている〔気がする〕ため、娯楽としては評価されないかもしれない。
哲学的な言い回しや人物間での長めの会話がメインで進むアニメが苦手なら、尚更数話で飽きてしまうだろう。
だが、それが意欲を掻き立ててくれて良いと感じられているため、無表情ながら毎回楽しみにさせて貰っている。
さて、今後はどうなるのか。
全部見終わっての感想だが、まあなんと言うか、ちょっとばかし薄っぺらかったかな?と思ってしまった。毎回の会話は言葉遊びのようでそれなりに楽しませてもらったから、ケチをつけようとは思わない。
それなりに満足ではある。
花澤、悠木ペアがダブルヒロインなところは、非常に評価できる。