チョビ0314 さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
魔女宅より好き
青森を舞台にした作品です。
魔法使いを題材にしていますが派手な魔法描写は全然無く、ゆったり淡々と日常が展開する一話完結ハートフルコメディという感じですね。
主要キャラは主人公の新人魔法使い「木幡真琴」と使い魔の猫「チト」、それに真琴がお世話になる倉本家の面々、そして友人や隣人たちなのですが、その中で僕は特に好きなキャラが居ます。
それは倉本家の「倉本啓司」氏。
登場回数は少ないけど訛りのキツイ津軽弁を披露して、舞台の青森感を出すのに一役買っているナイスキャラ!なのですが自分が気に入った理由は少し違う部分で「普通に父親が存在している」という事です。
こういった作品で良くありがちなのが、海外に単身赴任とか離婚しているとか、酷い場合は失踪してたり交通事故死という感じの「都合良く存在を消されている父親」。
「絵的にも地味だし人気も出なさそうなキャラなら最初から出さなきゃいいや、仕事も楽になるしね」という感じで削られていったのかな…とか推測してますが、実際はどうなんでしょう。
こういう事が最近だと多少減った感もあるけど、一時はとても多かった様に感じていて個人的にすごく違和感を覚えていました。
(ハーレム物とかでは今でもほぼ居ないかも)
もちろんしっかりしたロケハン等は行われたと思いますが、そういった描かれ方が多い父親をきちんと普通に描く事によって、魔法使いという非日常の存在が入った世界観で、より現実味を帯びさせる事に成功した様に思えます。
勿論それ以外にも魅力は沢山ありますが、その辺りは他の皆様が書いておられると思いますので割愛します。(好きな作品なので長~くなっちゃいますし(笑)
基本的にアクションはなく日常的な描写がばかりで露骨なエロはありませんから、そういうのを求める方にはあまりオススメできませんけど、綺麗な景色や日常を舞台にした作品をゆったり楽しみたいという方にはスゴくお薦めですよ。