κοκο さんの感想・評価
3.2
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
ちょっと難しいね。
星4 ★★★★ 見応えはあるが、若干気になる点がある。
正直、キャラクター心情が理解できなく納得がいかないです。
{netabare}
現代において、食品として愛すということは、その食品の元になっている生物を愛すことと同等なのでしょうか?
たとえば、現代人は牛を屠殺したあと、牛丼をほおばることができるのでしょうか?
答えは当然「否」でしょう。
現代では、牛という個体認識と牛丼という個体認識は完全に分かたれています。
なぜならば、現代社会においては「食」を得るために「殺し」を行う必要が全くないからです。
「愛してるからこそ、食う」
この言葉は、食品と食品の元になる生物の個体認識を同一にして発せられたものです。
食品を食品としてではなく、一つの命の存在として見ています。
悟りの境地だ・・・(笑)
しかしながら、辻褄を合わすためにキャラクター心情が現実と乖離してしまっています。
親を殺されて、その仇に「愛してるから食った」などと言われて黙っている奴がいようものでしょうか?
私なら100%その場で手討ちにします。(笑
ラストシーンの教授(ほてい)は痛快です。
この一連の流れの落としどころがここに行き着くのは、とても好きです。
これが人間ですよね・・・。
{/netabare}
ちょっと難解ですけど絵も綺麗ですし、哲学的な部分を抜きにしても次の話が気になるアニメです。
「食と殺し」に対して興味のある人にオススメのアニメです。
(わかりにくければ「銀の匙」の方がいいかな。)