めっちょん さんの感想・評価

3.8
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態：観終わった

素晴らしき手抜きとマンネリ。そしてやればできる子を地でやった作品 ・・・アクシズ教にあなたも入信しませんか笑

作画の手抜きは更に磨き？がかかってましたね
ＯＰさらには公開前のキービジュアルからこうだったのだからもはや意図的と思って良いでしょう

しかし作画の手抜きというのは長編ヒット作を狙う上では必要なのかもしれません。過去の代表的長編日常アニメを見るに作画が凄い！というのはあまり無い気がします。例えばサザエさんやちびまる子ちゃんの作画が凄い！とは誰も言いませんよねｗ
これは言わば昨今の作画至上主義による業界の疲弊に警鐘を鳴らす新しい試みだと思わないでもなかったり。まあ単に楽したいだけなのかも知れませんｗ

前半のストーリーも正直言って似たような話の繰り返しでマンネリ気味
アクアがポカやってめぐみんが生意気やってダクネスがドМ変態やってそれにカズマがツッコんで最後は無事解決させてめでたしを繰り返す
ある意味お約束的安定したパターンに則って話が作られてる
新キャラゆんゆん投入もさほど大きなインパクトは無く同じようにおバカキャラでマンネリに陥った話の幅を広げるために増やした感がある
この先もこうやって新キャラを増やしては新しいエピソードを量産する体制で作品の延命を図ると思われます
これはこれで息の長いヒット作を作るうえでのもう１つの要素として定着させたい意図が感じられます。キャラを増やしていくのは長寿ヒットアニメの鉄板！
仮に３期４期と作っても安定した面白さは維持出来るでしょう

そしてラスト４話に渡って描かれた水と温泉の都、“アルカンレティア”への旅
じつはこのアルカンレティアはアクシズ教総本山だったのです！
このクール後半のエピソードは一転して話の中心として住み慣れたアクセルの街を離れ旅の道中を描き新しい舞台をちょっとだけ広げ文字通り冒険したエピソードといえると思います
そして第１０話の戦闘シーンは「これこのすばだっけ？」と思うほど気合い入った作画でした
たぶん他のアニメにも見劣りしないほどのレベルは保ってたと思います
話の内容も充分に感動出来て熱かったと思います。あらゆる熱意が伝わってきました

思うにこれがこの作品のテーマなんだと思います
すなわち「やるときはやる！皆やればできる子！だから普段は多めに見てね、テヘッ♡」ということなのだと思います




ここでアクシズ教教義wiki

・やればできる。できる子たちなのだから、上手くいかなくてもそれはあなたのせいじゃない。上手くいかないのは世間が悪い

・自分を抑えて真面目に生きても頑張らないまま生きても明日は何が起こるか分らない。なら、分らない明日の事より、確かな今を楽に行きなさい

・汝、何かの事で悩むなら、今を楽しくいきなさい。楽な方へと流されなさい。自分を抑えず、本能のおもむくままに進みなさい

・汝、我慢することなかれ。飲みたい気分の時に飲み、食べたい気分の時に食べるがよい。明日もそれが食べられるとは限らないのだがら……

・犯罪でなければ何をやったって良い


この作品はこのアクシズ教教義に則って作成されたと思われます



第１０話ラストのなんだろうアクセルの街に帰って来た時の安心感
ホントに故郷の自宅に帰って来たという安心感がありましたね
これは凄いことですよ
こんな気持ちにさせるアニメなんてなかなか無いですよ


まあマンネリ気味なので強く続編希望！とはいきませんが新しい深夜アニメの形態としてこういった作品もあって良いのではないかと思いました