明日は明日の風 さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
夢と現実を行ったり来たり…最終的には家族の絆のお話し
昨秋に劇場予告を見たときから見に行きたいと思っていた作品でした。
物語は2000年東京オリンピック直前が舞台で、主人公で倉敷に住む高校三年生の森川ココネが、夢の世界と現実の世界を行き来しながら、現実に起こっている事件を解決するという話です。夢世界と現実世界がちょくちょく切り替わり、何がどう展開するのか、ミステリアスな雰囲気を醸し出します。
最終的には家族の話にまとまっているのが特徴です。登場人物、起こる事件はそれほど難しいものではなく、大人から子供まで幅広く見られるようにしているように感じました。設定には強引なところもありますが、これから3年後には現実にありそうな話(車のこと)でもあり、興味を引きます。
作画は綺麗です。舞台背景も美しく、メカニックなところも非常に良いです。ただ、なんとなくあちらこちらで見たことあるようなデザインが多いなと思ったら、作画、デザイナーの担当を見て納得しました。色んな要素詰めているんだなと思います。
この作品をどこに向けたものか、けっこう考えました。SFではなく、メッセージ性も強いものではなくありません。子供向けでもないし、若者向けにしては足りない感じもします。「万人向け」と言った方がしっくり来ます。日テレが絡んでおり、ポスト宮崎作品としての期待込みなのかなと思いました。
ちなみに、国立競技場ですが、SAOでは旧デザインだったのに対し、こちらは新デザインで描かれています。余談です。