Kuzuryujin さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
悪魔の魅力全開
投稿済みだった本編レビュー後、
OVAになかなかいい話があったので追記。
(OVAのスレッドが見当たらないのでこちらに投稿。)
OVA2「天使の贈り物」(2017年5月24日発売BD&DVD第3巻収録)
{netabare}
原作にはないアニメオリジナルエピで17分ほどの尺。
他愛もないコメディパートがほとんどのこの作品にとっての異色作。
その意外性にちょっと感動したので
物語評価3.0⇒3.5ほか全体評価も上げて修正。
<ガヴ「私って、堕天使だし...」という台詞がとても活きてる>
実は今までガヴのことあまり好きになれなかったが
これで初めて主人公らしいと思えて好きなキャラになれた。
<本編込みで一番好きなエピソードになった>
チャップリンの「街の灯」のような古典的ないい話。
大体の結末は想像つく内容ながら
脚本と演出の妙で魅せられた。
主要キャラの4人が、
とても優しい存在として描かれるのがとてもいいし
お約束のギャグも健在。
観たら誰でも心が温かくなれそう。
この作品が好きな方はぜひご視聴を!
{/netabare}
<以下は、本編視聴後の投稿分(2017.04.10 19:33)>
太田雅彦監督と
シリーズ構成の、あおしまたかし氏の
不動のゴールデンコンビの作品は必ずチェックしてる。
何も考えずともまったり楽しめるので。
ギャグのネタはそれほど面白いとは思えなくても、
演出と作画、そして「間」でそれなりに楽しめるのがこの二人の職人芸。
すっとぼけた味もある、のどかな劇伴を採用するのも好い。
天界の住人より魔界の住人の方が
なぜか魅力あるという、禁断の果実的作品?
悪魔というものは、人の心の隙間に入り込むのが上手いということか?
魔界の、サターニャのイタ可愛いキャラが面白い。
ヴィーネも素直で可愛い。
対して、天界の天使たるガヴもラフィも
心の闇を抱えてるのがなんとも皮肉。
神に愛されるのは、果たしてどっちなんだろう?
最終話のみ登場の、ガヴリールの姉ゼルエルの中の人が
沢城みゆきさんというのは贅沢だった。
そのおかげか?
オチに達するまで、他のキャラを食う存在感があった。