かもかも さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 3.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
体は剣で出来ている
Fateとはなにか?
士郎の物語です
そんな彼の人物像に深く触れているのがUBW
凛ルートという位置付けですが
正義の味方という理想のために
己自身と戦う
自らへの試練、成長の過程を描いたものとなっています
Zeroより評価が低いのはやはりバトルが物足りないからでしょうか
元はノベルですし語りが多くテンポが悪いというのも挙げられます
士郎の話に重点をおいているのでこればかりはしょうがない
またZeroはFateの補足ということで単体だけで楽しめますが
Fateは全ルートを通してより深みが出る作品なので
正直ライト向けに作られてない
何回も見て理解することで初めて感動できる作品です
音楽や作画は迫力がありバトルシーン、そのクオリティに目がいきがちですが
テーマ性に注目してほしい
UBWは士郎の不屈の精神と立ち向かう勇気が題材
{netabare}
理想をもつことは大切だし信念を曲げないのも大事なこと
でも理想の行き着く先が絶望だとわかったら誰もが諦めたくなる
しかし彼は正義の味方への憧れだけでなく
10年前の地獄を起こしたくないという願いが根底にあった
「この願いは決して…間違いなんかじゃないんだから!!」
この問いに誰が反対できるだろうか?
偽善といわれるのはわかってる、ただ悪いことなのか?
彼にとってこの願いこそが生きる意味なのです
正義を貫くとはこういうことと言えるでしょう
「誰かに負けるのはいい。ただ自分には負けたくない。」
何度も立ち上がるその姿、精神の強さを感じます
{/netabare}
Fateのように
問いかける、考えさせる作品は好きですね