rFXEy91979 さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:途中で断念した
“Re:CREATORS”とは颯太を含めた「創造主」?それともさらなる「外の存在」?
#01「素晴らしき航海 "I will remember everything that happened to me."」
飛び交う専門用語と戦闘。少数キャラが紡ぐ序章。ワケが分からぬこともあるけど、掴みは中々好きですよ。あおきえい監督の前作『アルドノア・ゼロ』第1話のニューオリンズ壊滅ラストより、多少インパクトは欠けるけど、焦らず1話を丁寧に描いたところは見易かった。非力な颯太と剣士セレジア、それにどこぞのラノベアニメにいそうな天然司書(?)のメテオラなど、かなりスムーズな語り口でメインを紹介してましたね。謎多き存在な軍服の姫君は颯太を見てハッとした謎が非常に気になりますが、否が応でも想像力を刺激されるアニメですね。
一年通して春クールはかなりの勝負作が多く、去年だったら『(甲鉄城の)カバネリ』と『Re:ゼロ(から始まる異世界生活)』が筆頭だった気が。『Re:CREATORS』がそれに続くアニメであって欲しいとは思います。かなりフックがひしめいてたので。
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#02「ダイナマイトとクールガイ "...... that wasn't funny."」
これは今期覇権候補に一気に躍り出たのでは?そう断言したくなるほど、語りが一層滑らかに。セレジアサイドの創造者・松原祟登場に、女児向けアニメ『マジカルスレイヤー・まみか』の主人公・煌樹まみか、漫画『閉鎖区underground-dark night-』のラスボスキャラ・弥勒寺優夜と一気呵成。いやここまでノンストップで進む様も最高だけど、魔法少女×澤野音楽の斬新コラボにビックらこいたw1話に続き専門用語に難解言葉は飛び交うけれど、それを=好奇心に置き換えられるところといい、もしこのままクオリティーを保ったアニメに走り切れば、『アルドノア~』のリベンジを軽く果たせるはずですよ。現状2話まで見続けて落ちぬ楽しさ保ってますし!!
ってか魔法少女に破壊の代償見せつけるのは、ショック療法w
#03「平凡にして非凡なる日常 "Don't worry about what others said. Just be yourself."」
いいじゃん!スッゲー面白いよ!まずはセレジアサイドから掘り下げてくとか悪くないし、イラストレーターのまりね参入で、”追加”に踏み込む展開最高!もしも設定を新たに加えたら、キャラはどう影響するのか?それを3話で描くなんて、中々優しい配慮でしたよ(まあ掌握し切れていない流れも非常にニヤニヤでしたが)。
2話でド派手に参上した弥勒寺優夜も兄貴分なキャラで非常に好きなキャラで、しかも数秒程度ですが新キャラクター(ファンタジー漫画『緋色のアリステリア』の主人公・アリステリア・フェブラリィ)も入り乱れての混戦模様、こっからどう動かすのかワクワクです(これ現状今期アニメの一角担っているのでは?)。
それにしてもやはり颯太は誰かの手で生み出された者?だとするとこのアニメは反転世界ものかもしれない。
#04「そのときは彼によろしく "If so, I want to protect what he loved."」
パワーバランスの拮抗と創造者への感情が静かながらにぶつかり合った、パワフルな回でした。アリステリアの正義感はあおき監督の『Fate/Zero』のセイバーにちょい通じるもので、つまり非常に危うすぎる一途で強固な正義感。救うためなら他を滅することを善しと考える者。子供ながらにその正義をまみかに無自覚に怖がらせるのは、かなり今後の展開を期待させる伏線ですね(まみかが軍服の姫君やアリステリアから離反して、自分の世界を守る為に相対する展開とか)。
一方のセレジアサイドは決着が一つ付きましたね。メテオラの創造主と作品世界に込めた思い、受け取れるものを受け取って、答えを結んだことが果たして主人公サイドにとって救いとなるか、悲劇となるか?非常に素直に喜べない不穏な平穏パートですね(ネット上じゃメテオラパートが早く完結しすぎと言ってたし)……。
さて、今回は動きは控えめ。だけど今後につながる伏線、そこかしこに撒いていたので、非常に楽しく見れました。敵に転ぶか味方になるか、今は分からぬ”某少年”も。
追記:現状あおき監督の前作『アルドノア・ゼロ』を超えてます。3話止まりになってませんし、4話で勢い保ってます!これシリーズ構成の広江さんにも感謝ですね。
#05「どこよりも冷たいこの水の底 "So, why don't we have ourselves a guys' night out?"」
かなり事態が動きましたね。日本政府の介入と謎の軍服の姫君の”記憶”。颯太と眼鏡の女の子(”シマザキセツナ”)との”関係性”と颯太の”謎”。ここまで作画も物語も息切れナシとかもしかして、ホントに今期の覇権行く?未だアニメが面白いんだが( ゚Д゚)
おそらくここから颯太が起こす後に行動の”予想”が出来る。現状の予測を言うと、かつて作者・伊藤計劃の未完の原稿を円城塔が引き継いで『屍者の帝国』を完成させた出来事と同じ”後を継ぐ”未来をこの『Re:CREATORS』でいつか目撃するかもしれない。颯太とシマザキセツナの間に何があったか分からないけど、多分二人は創作仲間と考えるのが妥当かも。それにしてもCパートのBGMが不穏だった。
ただ颯太に関しては予想以上にまだ何かが隠れてそうな気がしてきた。もしかしたら次の回は今回以上に攻めてくるかも。
#06「いのち短し恋せよ乙女 "You are the one who knows where justice lies."」
かつて『Fate/Zero』中でセイバーの願望をライダーは”呪い”と言った。それと同じ”呪い”に固執し、盲目になる騎士(=アリステリア)一人。その呪いを攻撃してくる新被造物・築城院真鍳。ここで遂に殺人行為も辞さないキャラが登場するけど、築城院の口撃ってかなり急所を突いてるな(アリステリアの焦燥がまさにその証拠だし)。アリステリアの”正義観”はいわゆる武力行使だけど、その代価を一切見ようとしていない弱さがある(ライダーは清濁すべてを飲み干す上の考えだし)。逆にまみかはその代価を見据えたうえで反旗に出た。でもここでまみかがまさか動くだなんて予想外。もうちょっと後になって反乱するって思っていたから。
今回も個人的には大変面白かったです。ただアリステリアのライフは今回かなり削れたみたいで、その結果まみかを”殺す”流れに来そうな予感がちょっと…。
次回、相当動くんじゃない?
#07「世界の小さな終末 "I don't want to make a mistake for the sake of the people who are in my story."」
今回もド派手な戦闘場面は抑え気味だったけど、前回の予想通り話は動き出しましたね。迷いを超えて覚悟を決めたまみかの変化はエモーショナルで、颯太が関係していることを察する勘の良さも見せて、良い感じに物語のエンジン担ってきましたね。それに弥勒寺・鹿屋の絡みが男子高生チックで、シリアス空気を和ませてて、ちょっと笑ってしまいました。
あとここでキャラクターの現界範囲を掘り下げたり、謎を辿るまでのルートがあまり違和感なかったかも。面白いかつまらないかのどっちかというと面白いけど、ちょっと地味な回続きがファンは少し不満なのかも。
今のところ外堀を埋める作業の最中ぽくて、いつ本丸に軋みをぶつけてくるのかが分からない。もう7話に辿り着いたし、ギアかけるなら次かその次?
#08「わたしにできるすべてのこと "I CHOSE this way of life."」
動いた!容赦ゼロで一気に話が動いた。いや予想は出来ていたけど、まさかまみかが最初とは…。ここに来て軍服の姫君(=アルタイル)が初めて感情をあらわにして、一種の串刺し攻撃とは、いよいよエグさも出てきたかな?
まみかが覚悟に殉ずる最中で、業に囚われ苦しみ続けるアリステリアと颯太の葛藤。あれ後々最悪な展開運んできそうだな。特に颯太は築城院に精神攻撃喰らわれてたし、このままだとメテオラを死なす大罪起こしそう。
いよいよハードな展開に進みそうでワクワクだけど、脱落者候補がちょっと苦すぎるな。必然的に次回見なきゃダメじゃん、このクリフハンガーは。
#09「花咲く乙女よ穴を掘れ "The world requires choice and resolution."」
今回ほど弥勒寺が味方サイドにいてくれるのを感謝したことなかったです。優しすぎて傷付きやすい颯太の脆さを突く真鍳に、啖呵切って馳せ参じるあの男気最高過ぎです!あとやっと颯太君がメテオラへ吐露が出来て、やっと溜まったストレスとお別れ出来てホッとしました(このままヘタレを貫きすぎると、視聴者ブチぎれますからね)。それにしてもマジで真鍳、さっさと死んでほしいっすw
も一つ、アリステリアだけど、彼女はマジでバカ過ぎない?ホントキツイ事言うけど、ぶっちゃけ彼女まみかの敵を取ろうと思ってないんじゃない?自分の正義の口実がただ単にほしいだけで、相手がメテオラ、真鍳だろうと彼女どっちでも良いんじゃないの?だって彼女、”立ち止まって考える”をしてないじゃん。下手したら真鍳同様、早く死んでほしいかも。
さて颯太君は遂に過去と向き合う覚悟ができた。果たして10話でアリステリアはどうなるのか心配だわ…。
#10「動くな、死ね、甦れ! "We know exactly how you think and how you're fighting !"」
遂に主人公・颯太君が覚醒、男を見せました。弥勒寺も颯太を気遣い、苦境に立っても笑い続ける、まさにアニキな見せ場だらけでまたもや夢中にさせられました。バージョンアップのセレジアは確信犯的『Fate/Zero』の“エクスカリバー”チックすぎて、ニヤニヤしちゃいました(絶対監督、書いてる最中楽しんでるよ。アングル似てるもん)wメテオラは何というか、今回ホント災難ですね。でも颯太を庇って代わりにアリステリアにダメージ負わされたあの場面は完全にアリステリアの株暴落…。
そのアリステリアだけど、正義の使者でも騎士でもない。只の凶行走りですね。自分の正義の正当性にすがり付いて、メテオラ追って、挙句騎士にあるまじき無抵抗の相手を攻撃。例えセレジアでなかろうと、もう“卑怯者”ですね。今回初めてセレジアに頷きましたよ。心の中で。
松原もカッコいいし、何より話がかなり動いた。ただ最後の口ぶりだと、次回はまさか総集編?ここまで燃える話見せて、それはちょっと辛いかと(苦笑)
ちなみに今回グッと来るのは、間違いなく“改変”です!!とんでもないパワーですよ!!
#11「軒下のモンスター "We cannot decide where we go but you can."」
遂に颯太とシマザキセツナの関わりに切り込みましたが、今回の回クリエイター仲間がいる人、絶対染みた。嫉妬に駆られる颯太の気持ちはすごく良く分かるし、そんな自分を嫌悪するのも含めて彼は“ボクら側”だね…。一方でシマザキセツナはまだ概要程度だけど、初見の印象からすると“嬉しかった”んじゃないかな?オタク仲間ならまだしも、創作仲間と出会えること、それも本気で話を書きたい仲間は早々出会えないし、颯太と出会えたこと自体、彼女嬉しかったのかもよ。本当の意味で受け止めてくれる人は稀だから。
“直接殺したわけでもないのに、責任を感じる”颯太にちょっと批判かネガティブ反応、終了直後で聞こえたけど、ただ果たして11話で颯太がすべてを語ったとはまだまだ分からないだろうし、とにかく12話非常に気になる。そこでこのアニメーションが一つの答えを示しそうだし。
ここまで欠かさず見てきたけど、『アルドノア・ゼロ』に匹敵する大スケールのバトルアニメの印象は間違いかも。本当はそれより規模は少し小さい範囲だけど、前作よりも馴染みのある世界と苦悩と戦いが根幹を成している、ヒューマンドラマなのかもしれない。澤野音楽・スタッフ陣でそう思い込んでたのかも(まあ実際は分からんが)。
#12「エンドロールには早すぎる "Be desperate and draw something fascinating."」
まず良いと思ったのはアリステリアの一つの“決着”。今までは自分の世界が虚構で娯楽だという事実に、憤って当たりかまわず槍を突いていた日々。そこからやっとお別れした成長が見れましたので、個人的にはやっとまみかの願いを汲んでくれたましたかと、重荷が一つ消えてくれてまずはホッと致しました。
次は颯太の告白に、松原さんが返した言葉。もしも颯太が軽薄な言葉を告白しようものなら、二度と口を聞きたくないって伝えてくれたあの誠意。本当に颯太君に応えてくれたわけでしたから、回を増す度どんどんどんどん株が上がっていきますね。聞けば颯太の告白はラスト近くの予定なのを、監督がもっと早めに変更したってお話なので、ぶっちゃけその判断は絶対英断ですよ。もし終盤にこれが来たら、颯太嫌いになってたし…。
さて最後に登場した新キャラの様子ですが、これはもしやアリステリアの悪い意味での“後継者”かと、さっそく私、先の流れに非常に不安を抱いております。もう『鉄血ガンダム』のイオク・クジャン的後継者はなるべくアリステリアさんで打ち止めで頼みたいが(苦笑)