Amarok さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:----
タイトルなし
ちゃんと見たわけじゃないんですが、雰囲気がいいですね。
内容は・・・。なんかのレビューで見たんですが、
ずっと同じ展開を繰り返して、それまでは作戦やらなんやら成功してきたけど、遂に失敗して(することで)物語が終了した
このイメージ。
そういうのは少なくはないと思いますが、50話もあると、その中で主人公一行の成長描写とか描かれてもいい筈だけど、そういうのもなし。
逆に言うと成長描写というのは、それ以前は比較的未熟だったことの証明に他ならなくて、
主人公をはじめとして多くのキャラが、
暴力こそ全て、という考え方において、
完璧な合理性を初めから持っていて、それは暴力以外の生き方を知らなかったから。
終盤のオルガは結構非合理だと思う描写が多くなってきて、
それはある意味成長と呼べるものなのかもしれないけど、
結局最後には進み続けることを選択している。
進み続けることに対して、ビスケットを代表としたリスクを考慮するキャラもいたけど、それは本質的でなく、
常に考慮すべきは如何に効率よく、最短で進み続けるか
という理解しがたい合理性が、この作品のスタンスだったと思います。
作中で言うならば、バカ。確かにある程度非合理でなければ社会に受け入れられないのはこの作品に限らないような気がします。結局最終話で生きてた主要キャラの殆どは賢い人間でした。
強さも勿論、そういう貫徹した合理性が、対外的に見て悪魔とか呼ばれた要因なのかな。
理解しがたいほど研ぎ澄まされた生き様に魅力と美しさを感じるアニメでした。