ようす さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
君と出会った瞬間、世界がカラフルに色づき始めたの。
「泣けるアニメ」として
よく耳にしていた作品。
どんなふうに泣いてしまうのか
ちょっと身構えていたのだけれど、
悲しいとか辛いとか、
そんな心がとても痛くなる展開よりも、
成長や恋心や愛や、
そんな温かい展開の方が個人的には泣けました(´;ω;`)
全22話です。(+OADが1話あります。)
● ストーリー
幼い頃ピアノのコンクールにたくさん出場し、
賞を取りまくっていた有馬公正(ありま こうせい)。
11歳の時、突然ピアノの音が聞えなくなったことをきっかけに、
ピアノを弾くのをやめていた。
ピアノしかなかった公正の目に見える景色は、
ピアノの鍵盤のようにモノトーンになった。
そして14歳の春。
宮園かをり(みやぞの かをり)と出会う。
バイオリニストの彼女に引っ張られるように、
再びピアノと向き合うことになる。
ピアノを弾けなくなった少年が、
再び触れる音楽の世界。
それは、彼の知っていた音楽を越える
“楽しくて、カラフルに色づいている世界”だった。
1話からとても期待が膨らむ展開でした♪
そしてその期待は最後まで裏切られることなく。
むしろいつ観るのをやめればいいの!?というぐらい、
どんどん続きが観たくなりました。
1話から最終話までを観終わった今、
1本の映画を観終わったような感覚です。
“1つの作品を見たな。”という満足感でいっぱいです。
≪ 真剣に向き合うこと ≫
どんなことでもそうだけど、
真剣に向き合えば向き合うほど、怖くなることってありますよね。
この作品には、
その恐怖に抗いながら踏み出す勇気がたくさんある。
だからこそ、
登場人物たちを応援したくなる。そして大好きになります。
私も昔ピアノを習っていたけれど、
全然真面目に練習しなかったなあw
それでも、
今でもたまに弾きたくなって弾いている。
そんな私にとってピアノは
“楽しくて”“心地良い”もの。
登場人物たちにとって、
ピアノはどんなものなのだろう?
人生、生き様、自分、戦うべきもの、憧れ、夢・・・
重いものを重ねている人たちが奏でる音だからこそ、
聴いている人の心にも響くのかな。
≪ 青春の甘酸っぱさ ≫
公正は恋をする。
友達のことが好きな女の子に…。
そして、
公正に想いを寄せる女の子もいる…。
これがもう甘酸っぱいのなんのって!
人が人を想う気持ちって、
なんでこんなにもくすぐったいかなー!
私は幼馴染の椿(つばき)を応援していたよ!
恋に不器用な女の子。
心のままに行動したときの椿が、
最高に可愛かった!!泣けた~(´;ω;`)
● 作画
色遣いがきれいだった。
原作の絵のようなものも混じっていたね。
それも色がきれいだったなあ。
そしてキャラも可愛かった。
時々コミカルに、プチキャラのように描かれるキャラ達。
表情が><ってなっている時のキャラが特に可愛い♪
そして演奏シーン。
1話のほとんどが演奏シーンなんてことも珍しくなく。
演奏している間にも
登場人物たちは成長し、たくさんのことを伝えてくる。
演奏しているだけなのに、
ストーリーがちゃんと進んでいる。
そんな1つ1つの演出が素晴らしかった!
● 音楽
クラシックはあまり詳しくないのですが、
ピアノの音は大好き♪
たくさん挿入曲が使われていましたね。
しかしそれ以上にOPとEDが大好きだよ!
【 OP1「光るなら」/ Goose house 】
この作品を観る前から
聞いたことがあった曲でした。
この曲にアニメーションがどう合わさるのか楽しみにしてましたが、
いいね!!
リズムに無理に合わせていない感じが、逆にいい!!
サビのメロディーが映えていて、生き生きと感じられて、いい!!
Goose houseらしくノリよく楽しく、
だけどちょっと暗い音色も隠れていたり。
元々この曲は好きだったけれど、
このアニメのOPとしてアニメーションが加わったことで
もっと好きになった♪
そう考えると、アニメのOPやEDのアニメーションって
影響力大きいよなー。
【 OP2「七色シンフォニー」/ コアラモード. 】
私が最近お気に入りのユニット・コアラモード.
まさかこの作品のOPを歌っていたなんて、
運命に感激♪
音楽に心が弾む曲調が
これまたお気に入りの1曲♪
特に「ドレミファソ♪」のフレーズが大好き(*´ω`*)
そのまま空中散歩したい気分になる♪
途中のフレーズが『DAN DAN心惹かれていく』の
フレーズと重なって聞こえるのは、私だけじゃないはずww
EDは切なさ担当でしたね。
EDもどちらも大好きです。
● まとめ
この作品は2周目の方が
より泣ける気がします(´;ω;`)
すべての物語を知った上でもう一度シーンを見返すと、
ああ、このシーンにはこんな意味が…という発見と同時に、
こみ上げるものがたくさんあります(´;ω;`)
音楽がつないだ出会い。
たった1年間の、
短いけれど大切な時間。
たった22話の中で沈んでいた心が浮き上がり、
また沈み、そして光をつかみ…。
あっという間の時間でした。
だけどその時間がかけがえのないものをたくさん見せてくれた。
それは愛?友情?人生?夢?
うーん、その全部かな。
この作品に出会えて、
私の心もカラフルに色づいた気がするよ^^