きつねりす さんの感想・評価
3.5
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
まっさらの状態で見てほしい作品
推理アニメというのは過去にも例があるものの、11話をかけて一つの事件を解き明かしていくというスタイルは個人的に初めてのものでした。
「西之園萌絵」というヒロインの生い立ちや、天才科学者の「真賀田四季」の過去といった部分を事件に絡めることで、人を殺すとはどういう事なのか、常識とは一体何なのか、人はなぜ生きていくのかという盲目になりがちな所を突いてくる点は高評価ポイントだと思います。
ただ、小説が原作ということもあり、文語的な言い回しや伏線となるセリフを一過性のものとして追う分には少し理解が追いつかない箇所も出てくると思われます。要は、何回か重要な部分は見返すべきアニメだということが言いたい!冒頭から結構重要な要素が含まれているので見る際はお見逃しなく。
マイナス要素としては、全編を通してヒロインの自分勝手さ、わがままさが少々鼻につくかもしれません・・・探偵ものをあまり見ないので分かりませんが、名探偵とはかくあるべきなのでしょうか。
オススメの状態としては、この「すべてがFになる」に関連する知識を全く入れていない状態です。本を読んだりドラマを見たりしてしまった方はトリックが分かった状態なので間延びして感じるかもしれませんが、それを補うサイドストーリーという構成にも着目してもらいたい作品です。見たことがない方はぜひ一度見てみてください。