タック二階堂 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
爽やかな田舎の町おこしガールズ。
木春由乃は就職活動をしている女子大生。
しかし、氷河期故に30社以上も落ちている。
まあ、就活生がピンク色の髪の毛していたら
僕が人事でも落としますけども。
そんな折、ちょっとかじったモデルの事務所から
間野山観光協会の依頼で「チュパカブラ王国」の
王様になるという仕事を振られ…
というお話。
まあ、荒唐無稽です。
荒唐無稽ですが、なんというか登場人物の言動や
広い意味での設定は無理がなく、これはこれで
アニメ作品という観点から見ればアリかなという。
展開のさせ方も上手だし、今後のストーリーも
見てみたいと思わせる力はあります。
作画、キャラデザもP.A.WORKSらしい感じで
文句なしです。「SHIROBAKO」っぽい作画ですかね。
これをお仕事アニメって分類するのかどうか。
イメージとしては「甘城ブリリアントパーク」
みたいな感じだと思っています。
P.A.WORKSとしては「クロムクロ」が良作だった
だけに、それに続く矢を放てるか。
継続決定です。
========第2話視聴後、追記です。
どうやらこれは当たりのP.A.作品ですね。
どうしてもP.A.というと「グラスリップ」の
悪印象がありますが、このところは佳作を
続けて出していますね。
登場人物がひと通り出て、どれも可愛くて
良いキャラです。
さあ、次はマンドレイクときましたw
========第3話視聴後、追記です。
マンドレイクって、カブのことでしたっけ?w
簡単に言えば、ゆるキャラグランプリにチュパ
カブラと国王として参加するはずが、チュパカブラ
の頭部が無くなって、昔マスコットだった
カブラくんの着ぐるみを着るかどうするか…
そして、由乃はついに国王として1年、間野山に
住む決意をする…というお話。
2クールということが明らかになりましたが、
何をやるんでしょうね、この村でw
========第6話視聴後、追記です。
2クールのロングランということで、少しその
弊害が出てきた感があります。
懸念していたように、過疎の村の村おこしと
いうテーマだけに閉塞感があるわけですが、
そこに主要キャラの掘り下げを入れようと
するから無理が生じるというか。
今回と次回は、真希お当番回ということで、
女優だった真希の話を広げるために、
「むりやり」間野山で映画を撮るという話。
もっと自然にそういう話になればいいのに、
唐突すぎるんですよね。
で、その割に話が地味になるという。
なんというか、もちろん今後は考えている
“はず”だろうけど、何かしらのブレイク・
スルーの話がないと、ちょっとキツイかも。
他の方も指摘されているとおり、ずっと平坦な
のっぺりとした村おこしお仕事の話が続いて
いるだけになっていますので。
========第8話視聴後、追記です。
今回と次回は、しおりお当番回ですね。
なんというか、面白いんですけど、初回から
地元商店会(和菓子屋のおばさん)と
観光協会(丑松)の温度差がまったく
変わらないんですよね。
まあ、もちろん2クールなので少しずつ
理解し合うことになるのでしょうけど、
やってることが堂々巡りで遅々として進まない。
前回までの真希とお父さんの関係修復も、
子どもたちを集めたりビデオを渡したりで、
なんとなく円満解決っぽい感じでしたが、
じゃあ、そのあとに何かエピソードがあるかと
いうと、それもないしね。
当番回が終わると、まるっとリセットするのは
ちょっとなぁという印象です。
========第14話視聴後、追記です。
2クールの後半戦スタートです。
間野山観光協会の国王以下、大臣たちが夏休みで、
思い思いの日々を過ごします。
何ていうか、衝撃的な事件が頻発するアニメ作品が
溢れていて、感性が麻痺してしまっている今、
こういう作品は実写映画に通じるところがあると
思います。「東京物語」とか、そういう良質な
実写映画を観ている人には、こういう雰囲気の
作品は違和感なく受け入れられるかと。
まあ、何が正しくて間違っているとか、
どちらが高尚で下賤だとか、そういうことではなく、
どういうものに触れてきたか、ということなの
かもしれないです。
僕は、この作品はとても好きですね。
========第24話視聴後、追記です。
みずち祭りが復活です。
しかし、間野山市(市???)が合併話で揺れて
います。サンダルさんの曽祖父母が、桜池の建設に
関わっていたということで、故郷の街と姉妹都市の
提携を目論む丑松が金沢に走る…
という内容です。
クライマックスに向けて、面白さが増してきました。
どういう落とし所になるのか、気になりますね。
=======最終話視聴後、感想です。
みずち祭りの成功。
そして、国王の退任式です。
町おこしガールズも、それぞれの道を歩き始めます。
ぶっちゃけ、こんな町おこしはありえないし、
こんなに上手くいくことはないでしょう。
でも、アニメ作品なら、このぐらいでちょうど
いいかなって思いますね。
とても素敵な話でした。
2クールで、しっかりと描いた良作。
じんわりと温かい良い作品でした。
あ、でも最終話の作画、ちょっと雑でした。
ここまで頑張っていたのに、画竜点睛を欠いて
しましたした。