bk958 さんの感想・評価
4.3
物語 : 3.5
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
俺もぼんぼろう!明日から。。。
P.A.WORKS10周年記念作品で監督安藤真裕×構成・脚本岡田麿理。CANAAN、true tearsでみたタッグです。
温泉街の旅館という昼ドラチックな舞台で青春まっただ中の緒花と喜翆荘の面々が繰り広げる成長の物語。メインは緒花・菜子・民子のJK三人で三者三様の成長がありました。
緒花は空気は読めないけど何事にも一生懸命で序盤はかなり空回り。誰も知らない、旅館の仕事も分からない状態なので、普通だったら無難な選択肢を選んでしまいそうですが、それでも人一倍頑張ってしまうのが緒花な訳で。
打たれても(物理的にもw)、死を願われても、へこたれない彼女には元気をもらいました。物語を通して、恋に仕事に一番成長を感じられ、そのひた向きな姿勢はとても主人公らしく、気持ちのいいキャラでした。
また、緒花の造語の「ぼんぼる(目標に向かって頑張りたいと思う、ざっくりした気持ち)」は後半のキーワードでしたね。社訓として貼ってあったんじゃないかとww
菜子は二面性のあるキャラとして描かれ自分の殻を割りたいと願っていました。緒花の登場で自分の仲居としてのあり方を見つめなおし、一皮むけた感がある。一歩引いたところでサービスを提供する菜子は、日本的な美意識が感じられて一番仲居向きに見えました。恋愛はノータッチでしたが、エロ担当としても素晴らしい活躍w
民子は一番好きなキャラΣd(´∀`)イイ!
普段はツンツンなクセに徹が絡むだけでダメ子になっちゃうとかマジギャップ萌えですww
最初から一貫したスタイルを持っていた民子はあまり成長を感じにくかったキャラではあります。「夢が変わってた」あたりがそうなんでしょうけど、ぼんぼり祭りの望み札を冒頭で書かせてもまるっきり同じこと書きそうですからね。
でも、結名登場でツッコミの腕も上がったし、天ぷらも揚げれるんだからねww
続編があったら、民子のバックボーンが見えてくるような、更に踏み込んだストーリーに期待したいです。
そして、青春には欠かせない恋愛模様ですが、こちらは岡田さんにしては割とさっぱりしていた印象。やっぱり緒花と民子は取っ組みあってましたがww
考えてみれば、緒花⇔孝一は遠距離ってことしかこじれる要素はなかった訳で。
しかも日帰りで行ける距離とかΣ(°Д°;孝一お前ぼんぼってないよw
それ以上に対抗馬の徹が動かなかったのでしょうがないですね。ワクワクするとか言って逃げちゃってますから。ということでチャンスありすぎだよ民子(^_^;)
作画は相変わらず文句なしのクオリティですが、背景はP.A.作品で一番好きでした。特にクライマックスのお祭りは雰囲気が出ていて良かったなあ~。
スタッフさんで言えば、アレ今日のいろはなんか変って思うと毎度、truetearsの西村監督回でした。ハーモニー処理の使いどころ絶対ここじゃないだろwwwなんて思いながらも印象には残っています。
色々書きましたが、終わってみれば全てのキャラが前向きで、ポジティブなパワーに溢れた作品でした。凹んだ時、疲れた時、是非観てもらいたいです。
ぼんぼりに照らされたそれぞれの道が、また喜翆荘で交わることがあると良いなと心から思います(^^)