たわし(爆豪) さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
漫画と同時期に完結編として終わる
これだけ長く期間を空けるのは、原作を待っていると言うより、作画のクオリティーを上げて作品としての完成度を守るためだと思う。
これは「鋼の錬金術師」の時もそうだった気がする。
今年か来年に原作は終了し、アニメと同時に全巻を市場に売りに出す講談社の作戦だ。まさに社運をかけているとも言える。
なぜなら、いま漫画業界は全体的に風前の灯であり、これ以上の大ヒット作が今後出るかどうかもわからないのだから。
諫山さんと僕は同い年の30代である。この人の作品は見た当初から、同じようなアニメや漫画に影響を受けて育っているのが如実に分かる。
「失われた20年」の青春を送ってきた世代でもあるし、友人や会社の同僚が同じ話題で盛り上がったり、飲み会で意気投合したりせず、個々の思惑で勝手に動き回っている「蛸壺化した閉塞感」なども僕らの世代特有の感覚だ。
そうした現実を反映させシリアスに向き合って作品を作ったのが「進撃の巨人」なのだろう。
しかしなんだろう。。連載7年という時代の流れの中で、大ヒットはしているもののこの感覚のまま大人になっていった僕たちはそれでいいのだろうか?
何も変わらないままでいいのか?
漫画でどれだけ風呂敷をたためるのかは分からないが、たたみ方によっては
「世紀の傑作」か「世紀の駄作」になるか。。。。正直微妙な線を歩き続けている気がする。