「月刊少女野崎くん(TVアニメ動画)」

総合得点
88.7
感想・評価
3222
棚に入れた
16010
ランキング
104
★★★★★ 4.1 (3222)
物語
4.1
作画
4.0
声優
4.1
音楽
3.9
キャラ
4.3

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めいろ* さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

今はこれで十分だよ。

是非、二期を熱望しているわけですがどうにも僕の耳にはそんな情報が入ってこないわけで、実は二期決まってますという事実があればご報告ください。


本作品がどんな作品かというと、ただのコメディではありません。

通称、勘違いコメディと言われています。


芸人のコントなんかに、あまり詳しくない手前ですが、アンジャッシュさんとかがやる”すれ違いコント”って、面白いより前に、「頭が良いなあ」って思ったことありませんか?

まさしく、僕が本作品に感じたのはそれです。

オチまでの過程全てにシナリオがあって、踏むべくして踏んでいくルートがそこにはあります。
綺麗にパズルのピースをはめるような、という表現には齟齬があるでしょう。パズルのピースは元々はまっていた。という表現の方が正しいような気がします。

シナリオの通った作品は視聴していて非常に安定する傾向があるように思います。
終始、なんだか今週は面白くなかったとか、今週は最高に面白かったとか、そういう大きな起伏は無く、常に安定して期待値の面白さを保っていたんじゃないかと。そう思うのですが、どうでしょうか。


そんな勘違いコメディが繰り広げられる中、その要素の一つに恋愛要素があったりもするのですが、なかなか進展する気配もなく、これは本質でないと思いながらも気にしながら見ていたわけですが、ここで題名に回帰します。


「ありがとう、一緒にいてくれて。
 今はこれで十分だよ。」


これはさくらの台詞ですね。

本作品にとっての恋愛要素って、叶う事を目的としていないということがここでやっと理解できました。
これは、本作品である主要の2人、野崎君とさくらが一緒にいるための口実に、恋愛要素を結び付けたということでしょう。

いえ、いつかはこれも叶うのかもしれませんが、一緒に入れることが現状十分だという彼女の台詞が本作品の現在の立ち位置を如実に物語っているように思うのです。

だからこそ、良い距離感でこのコメディを作り出せた。
なんとも上手い要素が上手く噛み合った傑作だと、僕は思います。

投稿 : 2017/04/04
閲覧 : 187
サンキュー:

3

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