かかのん さんの感想・評価
3.9
物語 : 2.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
折角のポリティカルサスペンスが締めで台無しに…
音楽、OP・EDアニメ、背景、キャラデザ、演出、特に川尻氏の絵コンテは素晴らしい!独特の空気感も心地よく毎週たのしみにしていました。
外界に賜姓降下した王女の子供が主人公兄弟なわけですが、国のクーデターに絡んで過去に主人公夫妻の暗殺されてと中々に面白い作品です。
が!
11話掛けて主人公を水戸黄門的に事件に関わらせてこの世界の問題点をユーザーに提示してさてさて!というところで主人公や魅力的な妹ロッタちゃん、ニーノが何も動かす本部長の演説で13区の数十年来に渡るしこりを解消って…おいおい
酷いにも程があるw
魅力的なキャラが用意されて、興味深い過去と、折り重なった人々の思いが、全く生かされて無い、暗殺の件はただのイベント処理って安いエロゲーじゃあるまいし。
ロッタちゃんまで暗殺騒動に巻き込まれたのに、しこりも無しとか何か脇が甘い作りにゲンナリです。シャーロックみたいにもう少し締めるべき所、ハードにするべき所は、ちゃんとして欲しかったのに…
後もっとタバコとパンを絡めた話もして欲しかったなあ~雰囲気にばかり注力しないで世界観を彩る細かいエピソードや、キャラの好み、風俗をもう少しだけ入れて欲しかったなあ~尺が短いのは重々承知なのですが。
ビバップ以降「オサレ風アニメ」が乱立しては消えていくのを作る側も何作も見ている筈なのに、こういう終わりにしてしまう。
どうやら原作もこの終わりの様ですが、であるなら終わりの部分ノミでもジーンとロッタとニーノが協力して苦難と対決して、最後に本部長が美味しいところ持っていく流れに改変できなかったのかと…
お話の締め以外は最高なのですが、個人的には残念な作品でした。
ガッカリしましたw