◇fumi◆ さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
長門有希が望んだ「たったひとつの冴えたやりかた」
2010年 公開された劇場アニメ
原作 谷川流 監督 石原立也 武本康弘 脚本 志茂文彦
キャッチコピーは「なぜなら俺は、SOS団の団員その一だからだ」
当初はテレビ版涼宮ハルヒの憂鬱第二弾として計画されていたものですが、テレビ版はこの劇場版へと続く完全版とする形でのプロジェクトとなりました。
ハルヒによって無理やりSOS団員にされたキョンが、消えてしまった思い出を命がけで探すサスペンス調のSFで、
絶対に無くしてはならない大切なものとは何だったのか?という問いかけによる自分探しの旅が描かれます。
ラストシーンで長門有希が読んでいた本は、SF作家ジェイムスティプトリー女史の遺作「たったひとつの冴えたやりかた」。
興行収入はけいおんに抜かれるまでは深夜アニメ劇場版としては一位をキープする大ヒットとなり、
ソフト売り上げを含むと大成功となった。
この後、少しずつアニメのメインストリームは深夜から劇場へと移行していくターニングポイントの作品です。
完全無欠のアニメとは何か?と聞かれれば「テレビ版全話観た後の涼宮ハルヒの消失である」と答えたいです。
ハードルが高いですが。
劇場版としては相当ヴォリュームのある作品です。
本来はエンドレスエイトを3話くらいで切り上げて、
2クールのテレビ版に組み込まれるストーリーでしょうが、
最大の見せ場となる消失が劇場版で見れたのはほどんどの人は納得だと思います。