えたんだーる さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
一点突破型の作品(笑)!
原作無しのオリジナルTVアニメ。
人類は謎の敵「ノイズ」に襲撃され、対抗しうるのは神話などに出てくる「聖遺物」と同調(シンクロ)する特殊武装「シンフォギア」を身に纏うことができる「奏者」のみ…、というなかなかに謎な設定の有名作品です。
本作品の後に『戦姫絶唱シンフォギアG』、『戦姫絶唱シンフォギアGX』の3期目まで放送され、4期目『~AXZ』の2017年7月からの放送と5期目(名称は知りません)の制作が決まっているということで、人気シリーズと言えます。
シンフォギアの特長は、聖遺物との同調やその力を発揮するために文字通り「歌」が必要というところです。それもマクロスシリーズのように「敵が歌に弱い」のではなくて、「自らが力を発揮するために歌が必要」という点で差別化が図られていると思います。
ストーリーの節目節目でピンチを歌が打開するというある意味、一本調子な作品です。
シンフォギアにおいては歌が『ゴージャスアイリン』でいうところの「化粧」ということですね。
(↑また、良くわからない例えを…(笑)。)
いかにも安っぽいCGな感じのノイズの大群が画面を埋め尽くすと「低予算なんだな~」と感じますが、まあそんなことはどうでもよろしいと言ってねじ伏せる感じの勢いのある戦闘シーンがこの作品のひとつの見せ場でしょう。
戦闘中もひたすら歌っていまして、殴る蹴るの動作と歌唱時のブレスのタイミングを重ねたり、必殺技っぽいものを出すときにアメコミ風の色使いの止め絵と描き文字がバーンと出てくるとか、もう「これをやりたかったんだよ」感満載の演出を受け入れるかどうかでこの作品が気に入るかどうかが決まるんじゃないでしょうか。
戦闘に関してはひたすら精神論とご都合主義なので、それで「スカッとする」人にはとても向いている作品だと思います。
主人公の立花響(たちばな ひびき)は、そんな本作品を体現するキャラクターだと思いますね。