Lovin さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
観た感じ
■情報
{netabare}原作:ペトス
監督:安藤良
シリーズ構成:吉岡たかを
キャラクターデザイン:川上哲也
制作:A-1 Pictures
話数:1クール全12話
OP:「オリジナル。」
by TrySail
ED:「フェアリーテイル」
by 三月のパンタシア
{/netabare}
■感想
知識:原作漫画未読
鑑賞:TV放送
概要:デミ型人情系
設定:夜桜を愛でる少女は・・・
成分:ヴァンパイア、デュラハン、雪女、サキュバス
{netabare}先ずこの作品のタイトルについて、「亜人」と書いて「デミ」と読ませるらしく、ルビを見逃した私も例に漏れず「あじん」と読んでいた。かつ内容に関する情報が全く無かったのでノーマークだったが、私が有る意味今期のテーマとしていた「優しい世界」作品に分類されると思う、と言うより私の中ではそう分類した。理由はとあるふざけたデミの真面目な言動にある。
世界観は、突然変異で生まれるデミは、迫害の歴史もあったが現在はそういうことも無くなり「個性」として認識されている、というもの。何処かの誰かが「差別的」みたいなことを語っていたが、まあそうでしょうよ。デミの個性を持たない人と比べて不利なのは明らかだし、国から手厚い保護を受けていると言う意味でも健常者ではない方々と同じだから、デミに対する感情に哀れみが含まれないわけが無い。個人的にはそういう感情を持つ自覚はないので、そういう意見に対しては{netabare}
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|: :{: : : : | ,ィf芋ミ∨:./ィf芋ミx: : : : :}: : : | >>1 きみはそれをサバンナでも
|: : :\:. :.|{{ んハ' ヘ/ んハ }}: : /: : : :.|
| : : : : \| ゞ”┘ , ゞ゙┘ |/}: : :. :. :.| おなじこといえるフレンズなんだね!
|: : : : : |L ヘ r‐ ァ イ__ノ|: : : : : :|
|/\:. :.|∧::::〕iト __ イ::::: ∧|:. :./ヘ|
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ノ〉_,[],_〈乂_ > すごーい! <
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{/netabare}と言いたい気持ちが無いわけではない。要は面白いか否かが問題なわけで、{netabare}体質が変化したからカニバリズムとは言えないと言わんばかりに共喰いする作品を観て嬉々としているより余程マシな気がする、と言う感覚は不健全だろうか?{/netabare}と、ここで持論を展開することのほうが筋違いなのでこの辺にしておく。結局のところ、デミたちに接するのは殆どが優しい人々であるこの世界が気に入った、と言う事だ。
特に最初暗かったサキュバスや雪女が解脱してからが抜群である。サキュバスはその性質から恋愛面では奥手で、女子校生デミを相手にほぼ同じ目線のモノローグが入る。例えば女子校生が「○○した」と言えば「いいなぁ・・・」と言う具合に、自身はその能力が無くても十分魅力的な容姿をしているのに、それすら普段の生活では出すことが出来ずに悩んで居る。雪女も自身の特性の影響力がわからないと極端に他人との接触を避けていたが、実は意図せず恐ろしい本性を隠すことにもなっていた。
それにこの作品の大概の話にはちゃんとヲチがある。つまり笑わせようとしている訳で、そういう展開に対して笑わずには居られない、というか面白い。不意に発するアレなネタに反応する雪女とか、デュラハンが川を渡ることが出来ない(私は初耳)、と言う伝承の考察時のデュラハンのやっちまい方とか、笑わずには居られない。
ただ面白いだけではなく、冒頭に挙げた真面目な言動とか、正しく伝えねば成らない部分はしっかりと描かれており、架空世界の話で想像が容易くない難しい部分も無くはないところに好感が持てる。
またOPとEDはそれぞれに秀逸だと感じる。OPの作詞はおまいらが崇めていると思われる岡田麿里、作曲は私でもバンド名くらいは聞いた事が有るクラムボンのミトという人、歌うのはセーラーさんアニメのOPで見た時は今後も活動していくのか懐疑的だと感じたTrySail、曲調は上を向いているような明るさがあり好感が持てる。EDは個人なのかグループなのかは知らないが三月のパンタジアが歌うスローな心地よい曲でこちらも落ち着ける。
難癖が付いたし競合が強大過ぎて他人に強く薦めるのは憚られるが、失礼な意味ではなく地味に面白いと思う。私の中では寧ろ、某作画に定評の有るあの会社の作品や某チャリンコ作品より上かもしれない。そのくらい自信を持てる作品なのだが、好みは十人十色だからという某じわじわ来た作品の影響を受けすぎて積極的に成れないで居る。
{/netabare}
■蛇足
{netabare}プール回でひかりが発した
「まだまだいくよぉ~」を聞いた直後の私は、
頭の中で「生麦生米」というメロディに支配された。
オンドゥル語をご存知ない方、申し訳ない。
{/netabare}