staichi さんの感想・評価
4.6
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
何故ここまで引き込まれるのか
私は多くのアニメファンと同様、最初は「見続けるのはきつい」と思っていました。
しかし、我慢して見続けているうちに、最新話までの1週間がきつくなり、もはや中毒になりました。
何故ここまで人々を魅了する作品に変貌を遂げたのか?
最初の方は「安っぽいCG」「中身がない」などと散々たる言われようでした。
ですが話数が進むにつれて、「あれ?」と、私たちの心に引っかかる謎要素がどんどん出てきて、いろいろな考察もできるようになりました。
ツチノコの「絶滅していなかったのか」という発言はジャパリパークに人間はかばんちゃん以外いないという確信を与えたり、ラッキービーストから発せられる未来さんのメッセージなど、様々な考察点が話数を重ねるごとに現れる、これがこの作品の一番の魅力だと思います。
また、細かな伏線とその回収もよかった点の一つ。
一番印象深いのはやはり木登りシーンでしょう。1話で全然できなかった木登りは8話でサーバルが「うまくなったね」とかばんの成長を示唆し、伏線回収だと思いきや、11話でサーバルを助けるために高木を自力で登る。そして、12話で軽々と木登りできるまで成長したことを、サーバルに見せることができたシーンでは思わず涙でした。
こういった予算ではなく、監督をはじめとした制作陣の丁寧な作りこみが私たちを引き込んだのではないでしょうか。