STONE さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
音楽そのものの魅力が欲しかったかな
原作は未読。
原作ではメインヒロインの秋月 風夏が死んじゃうそうだが、本作は彼女が死なない世界線?を
描いたアニメオリジナル。
しかし、分岐点となる交通事故未遂?以降は原作と異なる展開を重視したせいか、ストーリーに
かなり強引さを感じる。こういった部分はやはり展開に強引さを感じた
「東京喰種トーキョーグール√A」を思い出したり。
この終盤におけるキャラの行動に関して、その一つ一つはそれなりに理に叶ったものだが、それを
終盤の少ない話数に押し込んで話を動かすと風夏にしろ、氷無 小雪にしろ、おかしなものになって
しまったみたいな。
この原作からのストーリー変更以降以外にもそもそもキャラがストーリーに動かされている感が
強く、特に風夏の行動は序盤から頭おかしいんじゃないかと思うようなことも。
風夏と言えば、冒頭の榛名 優との出会いのラッキースケベからの暴力は、「今時にこれ?」と
いった感じでちょっとびっくり。ギャグものでパロディでやっているならともかく、それなりに
シリアスな話でやられるとちょっと。
原作者の瀬尾 公治が昔のラブコメの影響大で、「ボーイ・ミーツ・ガールはこれが一番!」と
いう思いが強かったりするのか。
本作はバンドものと恋愛ものの両要素があるが、印象としては恋愛事情が音楽活動に影響を
与えすぎ。
音楽が感情の発露になる要素があること自体は否定しないけど、音楽の本質的部分が軽視されて
いるような感があった。音楽ものが好きな自分だけど、本作に関してはバンドや音楽の魅力をあまり
感じることがなかった。
ただ、主人公の優がベースを始めて、ベースというパートの魅力に感じていくようになる
くだりは、やはりベースだった自分のビギナー期に感じた感覚に似ていて懐かしさを感じた。
あとこれはあくまで個人の感覚の問題だけど、全体にバンド感や音楽感が時代設定に対して、
ちょっと古い感じがする。
特にヘッジホッグスのたまは正直痛かったです。昔、バンドをやっていた頃の知人で、
プライベートでも「私はロッカー」みたいなオーラ出しまくりな娘がいたけど、それを
思い出した(笑)。
なんかマイナス要素ばかり書いてしまったが、ヒロインのデザインはいずれも好きだったりする。
2019/10/06
2019/10/06 誤字修正