oxPGx85958 さんの感想・評価
2.1
物語 : 1.5
作画 : 3.0
声優 : 1.5
音楽 : 3.0
キャラ : 1.5
状態:観終わった
絵はきれい
風の抵抗を無視して直立したまま進軍する姿から『艦隊これくしょん』を連想しました。私としては、そういうファンタスティックな要素はポジティブに捉えたい。しかし、それ以外のアクションもの、戦争ものとしての要素も『艦隊これくしょん』とさほど変わらないレベルなので、こちらはシリアス路線を目指している分だけマイナスになっているという感じがします。
戦闘シーンは、主人公の位置づけを含めて、戦術レベルでどういうロジックが働いているのか最後までよくわかりませんでした。それ故に戦略レベルでのロジックもよくわからず、あらゆる危機も勝利も、シーズンを通してのストーリーを実現するための御都合主義にしか見えなかった。
国家レベルの戦争のロジックは、軍人たちに外国映画の吹き替えのような重々しいセリフ回しをさせることですべてを納得させよう、というようなものでしかなかった。原作にはもうちょっとちゃんとした説明があるのかもしれませんが。
しかしやはり一番の問題は、主人公の動機付けや能力がよくわからないということでしょう。この作品のテーマから言って、最も重要な要素であるはず。2期以降で(あるのならば)もっと深い描写がなされるのかもしれないけれども、少なくともこの第1期のあいだは、主人公は現代日本でそこそこ出世していたサラリーマンのように見えない。「転生」によって記憶や能力や人格が変わった、という設定なのかもしれないけど、それだったらそもそも転生ものにする必要もなかった。
まあこういうのは、戦闘・戦争がちゃんと描かれていたら大して気にせずに済ませられたはずではある。逆もまた真。要するにどちらもなんかヌルかった、ということで。
作画を含めて、全体的なプロダクションはゴージャスでした。