あすは さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
いろいろ書いたけど決して嫌いなわけじゃない(^^;
さて、クズですw
前半の印象がすごく強いですね。
特に皆川先生、花火にそっと「鐘井先生としちゃった」とささやくところが、最高の頂点でした(^^;
前半のあかね先生は、ほんとに輝いてた。ぞくぞくしました。こんなひとが目の前にいたら、絶対かなわない、と思いつつも、その強烈な重力に引かれてしまいます。しまいたい(^^;
ところが、その後、皆川先生は単に流されやすく、それしかやり方を知らないだけ、とかいう方向にもっていかれてしまって、それまでの鮮烈な印象が、一気に急転落、これじゃあさあ、すぐやらせてくれる、男にとって都合のいいだけの女性じゃない。
あとこの作品の中の女性は、あかね先生が飛びぬけているものの、花火にしてもえっちゃんにしても、モカにしても、はっきりと影を持った存在(リアルということ)です。感情移入も出来るし、その言動に心を動かされたりもします(実際にこんな人がいるかいないかということでなく)。
でも、それに対して、男性陣の印象の薄いこと。その行動や心情に「えぇぇ?」と納得できないだけならまだしも、この存在感の薄さは何だろう。
麦は花火との行為をすべて途中で放棄してましたが、男というのは上半身と下半身で別の意思を持っています(^^; これはないわー。それとも、今の高校生はこんな風に異常に上半身の支配が強いのかな? 単に世代の差?
鐘井先生もありえないですよね。いや、好きなだけ他の男とえっちしていいから結婚しよう、って、なんだそりゃ。
鐘井先生とあかね先生のデートの途中に現れて、何かぶっちゃけて逃げてった男、あれは何? 何の意味もなくあんなことするやつとかいる? あんなことしなければ、またあかね先生とできるかもしれないのに(^^; 何の得にもならないと思うんだけど。
ということで、男女の人間関係がテーマというにしては、片方の側があまりに弱い気がしました。
女性の描く男性像に違和感があるということは、よくある萌えアニメとかを女性が見ると、「こんな女はいねぇよ」といつも思ってるのかな、などとも考えたり(^^;
まあ男ですら同じように思うんですけどねw
あ、でも最終回は、なかなか良い雰囲気でした。
花火もとりあえず全部を清算した感じ。誰もかれもがさびしく生きてるんだなぁと(さびしいことが悪いこととは思わないよ)。
一番感情移入できたのはえっちゃんかな(特に最終回において)。同性だからと、気軽に髪とか触るとね、相手によっては、その人にとって一生忘れられない記憶になってしまうのです。
髪を触られたえっちゃんの表情、その描写、すごくいい。もしかしたら作者もそういう経験があるのかなと思うくらい。
あと、最終回の最後でかかったEDが、これまでのEDとまるで雰囲気違って聞こえたのが、なかなかでした。
(もう一度、まどか10話の最後でかかったOPを聞いた時のような思いにさせてくれるようなアニメに出会いたいですね)
いろいろ書きましたが、人は誰でも、自分を好きな人に対して、すごい超能力者になれるのだということを、思い出させてくれる作品でした。