ちーぴん さんの感想・評価
2.2
物語 : 1.5
作画 : 2.5
声優 : 2.5
音楽 : 3.0
キャラ : 1.5
状態:観終わった
BLBL言われている?が、BL以外にも欠陥はある。むしろBLの傷は浅い
全10話を要約すると…
事故で死んだ楊敬華(ヨウケイカ)を、端木熙(タンモクキ)が影霊(エイレイ)にする。端木家は陽冥司(ヨウメイシ)という悪霊を消す仕事の家柄で、司徒(シト)家がその権力を奪おうと企んでいる。その罪を楊敬華に擦り付けようとするが、実は史上最強の術師楊寧(ヨウネイ)の子孫だった楊敬華は落月剣(ラクゲツケン)と、存在しないと言われた落月剣の鞘を使って端木熙の力を引き出し、司徒家の用意した悪霊を振り払った。(200字)
こんな感じです。男同士の情に溢れた、お互いを支える旅に立った(公式サイト、イントロダクションより)とありますが、旅か?家の敷地内からほとんど出てないんだけど…
3話くらいまでの陽冥司の仕事っぷりで楽しませるバトル物から、気付かれないように家柄の揉め事にすり替えていく。後半は祖先でメインキャラがつながっていたというオチのわりとオーソドックスなストーリー。
持ち味の1つとしてBL要素があり、これが視聴者をふるいにかけた要因でもありそう。ただ中国アニメのペーペー感がガッツリしたBLを作らせなかったので、それだけで諦めた人は見てもいいかもしれない。キスくらいは普通にするけど。
出会った楊敬華と端木熙が戦闘や困難を経て仲睦まじくなるのはストーリー上必要にしても、あそこまで信頼しきっているのは不自然じゃないかな。生辰(=誕生日)を知られたら死ぬとかいろんな設定があってのことだろうけど、「認契儀式」もそんな大層なことしてないよね。
司徒家が本気を出してから出番が減った秦詩瑶(上の要約にも出てきてない…)。彼女は「燃陽」の体質を持つので瀕死の陽冥司を助けることが出来、端木家の婚約者となっているのですが、初登場から端木熙に鬱陶しがられ結局誰とも幸せになれないまま…扱い雑じゃない?
好きでこう仕分けているわけではないですが、中国アニメっぽさはよく表れています。曲線しか使わないデフォルメ画、怒る=火を吹くという固定観念など、我が道を行く精神が伝わってきます。こういう作品が好きな人も少なからずいそう。1クールに40本以上を見る人からすると普通で終わってしまったので、もう少しインパクトのあるシーンがあればと思いました。