赤緑 さんの感想・評価
3.6
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
気合いと勢い、そして途轍もなく「大きい」、熱血ロボットアニメ
シモンとニアのラブラブ展開をもっと観たかった。
科学的な裏付けよりも、とにかく「気合い」のロボットアニメである。
序盤が作画の不安定さもあって観つづけるのに支障があるかも知れない。もし辛かったら、第7話まで飛ばしてしまうのもアリかも。そこから3,4話観て、それでもダメだったら諦めよう。
色々と切ない。
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観たのはだいぶ前だったから、内容ほとんど忘れていた。
他の人のレビュー読んだら少し思い出したけど、やっぱり細かい点は思い出せないので、
もう一度観た。
GAINAX製作のオリジナルアニメ。10年前(2017年現在)の作品だ。
2クールみっちりの、全27話。うち第16話は総集編。
まだアナログ放送が主流だった頃に、16:9比率で作られている。
日曜朝に放送されていた。
だからたぶんターゲットはティーンだろう。
気合いと勢いで進む、熱血ロボットアニメである。
主人公の少年、シモンは、地下で穴掘りをして暮らす小さな集落の住人。
ある日、「ガンメン」というロボットを見つけ、青年のカミナとともに地上を目指す、というところから始まる。
4部構成となっているが、大きく分けると前半の第1・2部と後半の第3・4部。
序盤は少し退屈、おまけに序盤の作画は不安定、特に第4話など。
第7話で急展開があるのだが、そこまで行くのはちょっとダルいかも。
ネタバレにならないように書くのは難しいが、
個人的には、第2部と第3部が好きだ。
好きなキャラは、序盤はちょっと地味なロシウと、ライバルキャラのヴィラル。
この2人がいないと、話が締まらなかった。
それとニア。
主題歌は、中川翔子さんが歌う「空色デイズ」。
アニメより有名かも知れない。
雑多なコメント。
ネーミング、方向や位置を表す言葉からつけられているものが多い。
(カミ、シモ、ハジ、ヨコ、トナリ、ニア(near)、テッペン、などなど)
第3話の、無理矢理合体はちょっと笑った。
カミナって名前、名前の最後が「ナ」っていうのは、日本でもヨーロッパ風だとしても女性の名前じゃないか?
ニアはショートカットのほうが良かったな。(過度の長髪はアンチ属性。)
ネタバレ欄。
{netabare}
レビューのタイトルにある「大きい」は、この作品の特徴を表しつつネタバレを防ぐ意味を込めている。すなわち、グレンラガンがどんどん大きくなっていくところだ。天元突破は特殊な状態の話だから別として、月ほどの大きさってどんなだよ超銀河グレンラガン。
シモンとニアには幸せになって欲しかったな。
運命が残酷すぎる。
作中ではほとんど描写されない、第2部と第3部の間にはそういうのもあったんだろうけど、それがほんのわずかしか見られなかったのが残念。
(ラガンに一緒に搭乗するところとか、写真立てなどから察せられる2人の関係とか、「甘い」ところはある)
ヨーコはちょっと不憫。イイ関係になった男2人が死んでしまう。カミナと添い遂げられなかった彼女は、将来を担う子供たちを教師として支えることにしたのだろうか。
{/netabare}
《総合評価》
序盤が少し退屈だが、後半に行くに連れて良くなる。結末は印象的。
熱血ロボものが好きならお勧め。
物語:
とにかく勢いで突っ走るところがあるので、置いてけぼり感があるかも。
話全体と結末の印象深さから、少し高めに評価。
ティーン向けであることに注意。
作画:
ちょっと不安定。プラマイゼロで3.0。
憶えている限りでは、比較的安定しているのは、1,8,12,13,17,19(話)。1,8,17はキャラデザの人が作監の回。
第4話の作画は、微妙。わざとやってるのかも知れないけど、不安定に見える。
声優:
熱い演技だった。
檜山さんのカッコいい役来たね。
ロージェノムとニアの人は、専業声優じゃないっぽい。(福井さんは専業と言っていいのかどうか。)
ニアの人、お姫様感は出ていたかな。
音楽:
やっぱりopの空色デイズ。
劇伴は、ミクスチャー・ロック(ラップロック)っぽい曲が使われていて、それが特色。宇宙ではテクノっぽい曲も使われる。
edはタイアップか。
キャラ:
個性的。
ただ、ひと昔前のノリではある。