シャベール大佐 さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
いい話っぽいだけに、逆に気になる部分もあるかも
バンパイア、デュラハン、雪女、サキュバスといった亜人(デミ)たちも生徒や教師として通っている高校を舞台に、亜人の生態に興味を持つ教師・高橋鉄男と亜人たちとの交流を描く学園コメディ。全12話。
話の内容は基本的には温かくて、いい話っぽい回が多いです。亜人を題材にすることで、優しい雰囲気の学園日常物の中に、現実社会におけるマイノリティへの差別や偏見について考えさせるような内容も含んでいたりします。登場する亜人キャラは、美少女の生徒が3人、美人の先生が1人ということで、萌えアニメ的な楽しみ方もできます。
ただ、ちょっと気になったのは、高橋先生と亜人の生徒たちとの距離感。あまりにも生徒たちが高橋先生を大好きすぎて、また先生のほうも生徒をハグしたり頭をなでたりといった身体的なコミュニケーションを取ったりするのが、教師と生徒という関係からすると過剰な印象で、高橋先生が本当に信頼できる素晴らしい人柄の教師として描かれていることと合わせると、なんだか主人公最強のハーレム作品の一種のようにも感じられてしまいました。せっかく高橋先生を、イケメンではなく若くもないキャラにしているのですから、生徒たちが先生大好きという感情を持つこと自体は悪くないにしても、おっさん教師と教え子の女子生徒という関係をもう少し意識して描いたほうが、素直に良い話として受け取れた気がします。
キャラは、元気いっぱいのバンパイア少女・ひかり、美人でナイスバディだけれど恋愛経験のないサキュバスの佐藤先生がかわいかったです。
音楽は、OP、EDともに悪くなく、特にEDは映像も含めて好きでした。
最後まで観終わって、全体的に悪くはなかったと思います。ただ、真面目なテーマを扱ったりもしているだけに、観る側の意識のハードルも少し上がるというか、単純な萌え作品ならば気にしない部分も気になったりする作品でした。