kurosuke40 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
信心深いと思ったら、呪いの言葉だった。
アニメは一つの物語というよりかはターニャという生き方を示した話という印象。
部下的には有能な上司ですね。個人的には1つの無神論の感覚が分かった気がする。
私自身は、神様はいるかもしれないし、いないかもしれないわからないという立場なんだけど、ターニャは神様らしき存在Xに対峙して転生させられても、神という存在を認めない。
何事も自らの手で勝ち取ろうと奮闘するターニャにとって、神はただの邪魔者でしかない。仮に神がターニャととって有利に動いてもその場合はただの便利なやつでしかないだろう。彼女の生き方に神や奇跡というファクターが必要になることはない。だから信仰心なんて生まれるわけがない。
何事も自らで決める彼女にとって、他者からコントロールされ掌で泳がされることほど屈辱的なことはない。
状況的に敵に祈りを捧げないといけなくなるなんてモロだ。
神様は天然馬鹿じゃないとしたら性格が悪すぎるわー。
無神論の1つは神はいないじゃなくて、必要ないなんだな。
OPはターニャの性格っぽくて良い。
舞台背景だけでなく、ターニャは自身という国に対して盲目的愛国者だね。
また一見思いやりがあるように見えるのは、それが彼女が思いやったからというより、彼女の目的に沿って有益である行為だったという理由がメイン。
その思いやりをどう受け取るべきかが難しいタイプの上司やね。
国家規模の戦略的な物語っぽいからアニメではそこらへんはどうしても再現しにくく盛り上がりきらない印象があったけど、不思議と退屈せず見続けてしまう魅力がありますね。
ご精読ありがとうございました。