ルル さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
アンドロイドの危険性。(スマホのOSの事じゃないよ)
『アンドロイドが完全に人間の生活に溶け込んでしまった未来の日本。その時の人間とアンドロイドとの関係性を描く物語。』
2008年からネットで順次公開された全6話の物語です。各回はわずか15分程度なので時間があまり無い方ても観れます。また、全6話をまとめた劇場版もあります。内容はほどんど変わらないのでどちらを観ても大丈夫です。素晴らしい作品なので続きを作って欲しいのですが、残念ながら2010年からアニメの方は放置の状態が続いています。
この作品で描かれている世界が実現したらちょっと怖いですね。見た目が人間とほとんど変わらない汎用型AIのアンドロイドが街中に普通に歩いてる可能性があるって事ですからね。何より人間との区別がつかないってのは怖いです。相手がアンドロイドとは知らずに恋しちゃうって事もあり得ますよ。恋ぐらいならまだマシです。他にも懸念はあります。もしアンドロイドが法を犯すような事件を起こしたらどう裁くの?とか、もしアンドロイドの所有者が死んだら残された不死身のアンドロイドはどうなるの? とか、アンドロイドとペットはどちららが立場が上なの?とか、考え出したらキリがありませんね。確かにアンドロイドの誕生で我々人間の生活はより便利になるかもしれません。しかしその一方で、それによって生じる副作用の懸念がある事も忘れてはいけませんよね。
この作品は、そうした起こり得る懸念に対してあたかも警鐘を鳴らしているかのように感じました。
ところで全く関係ない話ですが、攻殻機動隊の電脳化って私が生きている間に実現可能ですかね?