チョビ0314 さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
現実社会でも参考になる。
タイトルを見た時は「亜人のスピンオフかな」と勘違いしたまま見始めましたが、全然違う作品だったので驚きました。
俗に言うハーレム物という分類に入るけど、無駄にベタベタしたりしないし、「何でコイツがモテモテに?」という矛盾もあまり感じませんでした。
何故なら高橋先生はあくまで先生というスタンスを貫き、いち大人として同僚として亜人ちゃん達と真摯に向き合った上で信頼を得ているので、各々が違うタイプの好意を抱くようになるのも割と納得がいきます。
作中で描かれているように、一方通行ではなくお互いの疑問をしっかり理解した上での議論をしないと、本当の解決方法は見つからないのって現実社会でも同じですし大事ですよね。
それから亜人という存在は、ある種のハンデや病気を抱える人達とも考えられますし、例えば近年注目されているトランスジェンダー問題などにも通じるとも思えます。
自分とは違う相手との付き合い方は本当に難しくて、どこまで踏み込めるか、踏み込んでいいのか?何が正しくて何が間違いなのかという葛藤も孕むでしょう。
そういう葛藤に対し登場人物達が各々の方法で向き合い始め、新たな関係を構築していく描写が無理なく織り込まれていて面白かったです。
また、途中で原作を購入し読んだ上で感じた事なのですが、原作で語られなかった部分を上手に補完してくれていましたし、各エピソードを12話への再構成も巧みなので、原作ファンも改めて楽しめたのではないでしょうか。