あすは さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
バランス感覚のよい良作です
ちょっと地味ではあるのだけれど、非常にまじめな作品です。
普通に、学校に亜人(ヴァンパイアとか雪女とかデュラハンとかサキュバスだとか)が生徒として、先生として通っている世界のお話。
この亜人というのは、やっぱり、身障者であるとか、外国人であるとか、ちょっと「違う」人たちをイメージしていると思うのですが、最初に見たときは大丈夫なのかな、とちょっと心配になったりもしました。
こういうのって、少しでも扱いに失敗すると、変な人たちに絡まれたり、いろいろと面倒ですからね。。。(大抵絡むのは、なんの関係もない人たちだったりするのだけれど)
でも、そんなのはまるっきり杞憂でしたねぇ。
非常にていねいかつ真摯な作りで、好印象。
かといって、けっして説教臭くなっていないのは、それぞれのキャラの性格づけのおかげでしょうか。
もし道徳の教科書みたいになっていたら、自分はとても見ていられなかったと思います。
この辺のバランス感覚が、実によいです。
一番のお気に入りは、最初はちょっと暗い感じだったけど、実は一番おちゃめな子だった雪女ちゃんかな。
扱うのが難しいテーマだったと思いますが、性善説と笑いをうまく使って、きちんと掘り下げたいい作品でした。
(いい人しかいないじゃんという声もありますが、悪いやつしか出てこない作品だってあるのだから、こういうのもあっていい(^^;)
あ、あとEDの曲と絵がすごくよかったのも、ポイント高かったです。
今期はさまざまな傾向の良作があって、実に楽しいですね。