「昭和元禄落語心中 助六再び篇(TVアニメ動画)」

総合得点
80.9
感想・評価
488
棚に入れた
2198
ランキング
428
★★★★☆ 4.0 (488)
物語
4.1
作画
3.9
声優
4.3
音楽
3.8
キャラ
4.0

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おぬごん さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

最高でした。言葉になりません。

と言いつつ言葉にしていくんですけどねw
アニメで落語を描いた意欲作、「昭和元禄落語心中」の2期
1期から直接の続編になるので、先に1期を視聴することを強く薦めます


この2期では、1期終盤で助六を襲名した旧・与太郎の苦悩と成長と、老いてすっかり大御所となった八雲師匠の落語への思い、過去、今の周りの人々とのかかわり合いの中で渦巻いていく死生観、そして昭和から平成へ移りゆく時代が描かれていきます

1期からの積み重ねによりストーリーや人々の心情はより重厚で複雑になり、それらが落語を通して描かれる時、何度も涙が出てしまいました
1期の感想(https://www.anikore.jp/review/1472430/)で私はこの作品のストーリー自体が、作品内の落語の「枕」(本題前の導入の雑談)になっていると書きましたが、
この2期ではそれまでに登場した演目が多数登場することからも分かるように、
「その人が、なぜ、その時、その演目を」演じるかということが非常に大きな意味を持っていたように思います
特に中盤6話以降はそれが顕著だったように思いました

「その人が、なぜ、その時、その演目を」演じるか
それに気がついた瞬間、それまでのストーリーやキャラクターの心情が一気に理解でき、その後の演目中の演者の表情や客の反応に、涙が溢れてくる…そういったことが何度もありました
1期から見続けてきた積み重ねがより感動を大きな物にしているわけですが、
1期2期全25話を見終わった今思うと、それが何だか、江戸の頃より引き継がれてきた落語の伝統に重なるような気もしました


華やかなバトルシーンも強烈なキャラもいない、アニメらしくない題材の本作品ですが、
落語という伝統芸能を通じることで「表現」の本質が描かれていたように思います
胸を張ってオススメできる名作です
落語は好きだけどアニメに興味のない人、アニメは好きだけど落語に興味のない人、そんな人たちにこそ、ぜひ見て欲しいと思います

投稿 : 2017/03/27
閲覧 : 208
サンキュー:

21

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