ゲリオ さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
異次元の作画、圧巻の演技力
なんだかんだで秋アニメで一番高い評価を付けることになりましたね。
1期が評価が高かったことでハードルが上がってしまいましたが、今回も期待以上の出来映えでした。
各所の評判を見ると、歴代京アニ作品でもユーフォを1番に挙げる人も結構いるようで、言われてみれば"けいおん"以降では比較になるのが"氷菓"くらいですね。
未だアニメーション制作会社のトップが京アニということを考えると、現代のテレビアニメの作画のクオリティの頂点に立ったのが本作になるのではないでしょうか。
2期も全話通して素晴らしかったんですけど、特に圧巻だったのは5話の関西大会ですね。Bパートフルで演奏に使うという力の入れよう。思わず見入ってしまいました。
2016年全てのアニメにおける神回ランキングトップに位置するべき回だったと思います。
物語に関しては小説作品(ラノベではない)なので、間違いないというか文句あるはずがないのですが、若干百合要素が強すぎるのではないかとは感じました。
スポコン物なので友情は大いに有りだと思うけど、あの子もこの子も同性愛者というのはやりすぎなのでは?この辺は原作を改変してるのでしょうかね、わかりませんけど…。
っていうか、原作は短編を除けば現時点はここまでということで、まだ続編もあるものかと思っていましたが残念です。
結局、葉月ちゃんの活躍の場はないんでしょうか…?!w
現時点では3年生との別れがこの作品の締めくくりということになるんですね。
そういえば「響けユーフォニアム」というアニメのタイトルを回収したのもラストのあすか先輩との別れのシーンでしたか。
あすか先輩がここまで作品における重要な立ち位置に居たというのは1期の頃は想像できませんでしたねぇ。
また、主人公黄前久美子の声優を担当した黒沢ともよさんは、若手声優の中でも実力派タイプであるとあらためて思いました。(麗奈役の安済さんも似たタイプですけど)
普段のテンション低めの口調からの感情が爆発したときのギャップ。例えば10話のあすか先輩とのシーンですが、個人的に青春の感情のぶつかり合いって苦手なんですけど、こうまで圧巻の演技力を見せつけられると見入っちゃうものがありました。
京アニの作画と実力派の演技力が相まって文句なしの良アニメでした。