ゲリオ さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
萌えキャラの殺し合いアニメだぽん!
本作は秋アニメの中では個人的に面白かった上位3作品に入ります。
しかしながら人に勧められるかというと微妙な気がします。
ぶっちゃけ内容は、たくさんの魔法少女でバトルロワイヤル(殺し合い)をやってただけでしたから。
しかもハッピーエンドクソくらえという感じで、最後までほとんど救いがありません。お気に入りのキャラがショッキングな最期を迎えるのは軽く鬱な気分に陥りました。
でも私はその点も含めて気に入ったんです。なんて言うか可愛らしい萌えキャラが某作品の聖杯戦争みたいなのをやってるみたいで面白かったんです。
生き残りをかけたサバイバルという内容が単純で分かり易かったのも好印象でした。下手に難解なテーマがあるより余程いいと思います。
とはいえ、やはり"死の描写"に頼り過ぎてた部分があったかなぁとは感じました。こういうのを悪趣味と感じてしまう人には全く不向きな作品と言えるでしょう。
キャラに関しては、本作では16人の魔法少女が登場しましたが、良い娘、可愛い娘、ゲスい娘、さらには男の娘まで・・・・バラエティに富んだ魅力的なキャラ揃いでした。(ただしその内の多くが続々とお亡くなりになりますが)
魔法少女のアバターとしての姿と本人の見た目が全然食い違うというのは斬新な試みだと感じました。"少女"と言える年齢じゃない人も多くて面白かったです。
一番のお気に入りだったのはハードゴア・アリスちゃん。初出ではラスボスオーラが漂ってたのに、正体含めて意外なキャラ付けだったのが大変良かったです。それだけに10話の展開は可哀想すぎて辛かったっす…
あと、ファブとかいうクソポン野郎は、きゅうべぇがマシに思えるほどゲスを極めたマスコットでした。
総評としては、各話のテンポが良く、作画も丁寧で、アニメとして出来が良い作品でした。ひと昔前ならもっと話題になっていたのではないかと思います。
やはり万人向けではないのがマイナスポイントでしたが、原作は続編も多くあるようなので、個人的には是非とも制作してもらいたいものです。