シャベール大佐 さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
恋愛物としての面白さよりも、奇妙なユーモアのほうが印象に残る作品
1人のヒロインとの恋愛を4話完結で描いていくオムニバス形式。4話×ヒロイン3人の全12話。
そこそこ楽しめました。
それぞれの話の個別の感想としては、まず第1~4話が常木耀(つねきひかる)編で、個人的には3編の中でいちばん好きでした。と言っても、ストーリー的にはそれほど出来が良いという感じでもなく、特に結末などは微妙な感じの締めだったのですが、常木耀というヒロインが適度に奔放で魅力的なキャラだったのが良かったです。声を演じた佐倉綾音の声質も好みでした。
次の第5~8話の宮前透編は、ゲームやアニメ好きのヒロインということで、オタクっぽいネタが多くて、内容的には少しついていけない部分もありました。この宮前透編に限ったことではなく、セイレンという作品の全体を通しての印象になりますが、ちょっとシュールというのか変態的というのか、なんだか失笑してしまうような奇妙な発想の笑いが多くて、ストーリーをそれほど面白いと思わなくても普通に最後まで観ることができたのは、そういった「変な笑い」のおかげという面も大きくて、特に宮前透編ではそれを強く感じました。
最後の第9~12話の桃乃今日子編は、幼馴染ヒロインとの恋愛が比較的まともに描かれていて、話自体はいちばん普通だったように思います。(それでも随所に変な笑いはあるのですが)
作画は普通。音楽はOP曲が良かったです。
最後まで観終わって、個人的には恋愛物としての面白さよりも、奇妙なユーモアのほうが印象に残る作品でした。