おぬごん さんの感想・評価

3.9
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態：観終わった

ちょっと変化球な良作ラブコメ（※9話まで）

かつてはデブでイジメられっ子だった主人公と、その主人公をイジメていた（…？）ヒロインによるラブコメ
原作はラノベなのかと思ってたら、ラノベ作家が原作を務める漫画作品なんですね

基本は定番ラブコメって感じなんですけど、多少の変化球な設定がスパイスとして効いていた印象です
まず一つが、主人公がヒロインを恋に落とそうとする動機である「復讐」
そしてもう一つが、主人公が自他ともに認める超絶イケメンであるということですね

恋に落とすことで復讐しようと考える主人公をはじめ、この作品に出てくるキャラ、結構ナチュラルにゲスかったりしますｗ
しかも主人公に至っては学業優秀で細マッチョの超イケメンです
本来なら視聴者の共感を全く得られず、逆にヘイトが向けられてもおかしくありません

しかしこの作品、ゲスい企みもベタでご都合な展開も、非ッ常に上手くギャグで昇華してくれてるんですよね
主人公にしても、デブだった反動か筋肉にやたらとこだわる上、少女漫画仕込みのキザなキャラを気取りながら中身は童貞そのもの…といった結構残念な感じで、ニコニコ動画なんかで見てても概ね好感を持たれていました

またヒロインの可愛さも素晴らしかったですね！
特に師匠こと吉乃と寧子の2人は、もうそっちルートに進んで欲しいくらい可愛かったです
これ系の作品はサブヒロインがピーキーで魅力的になるせいでメインヒロインが霞んでしまいがちですが、メインヒロインの安達垣愛姫も、まあ頑張ってた方じゃないですかね（何様）
ただ私が付き合いたいのは委員長ですけどね！ショートカットの元気っ子で美乳で腐女子！役満！

キャストは今をときめく人気声優集めました！って感じさえあって潔くて好印象でした
早見沙織が男子、小倉唯がお母さん(!!!!!)という意外性のある配役も良かったです


ギャグ配分の上手さとヒロインの可愛さのおかげで、9話まではかなり楽しむことができました
ただ、10話以降の展開、特にここから出てきた新キャラ数人が、ギャグで中和できないほどに不快で…
しかも、最終的には（少なくともアニメの範囲内で）それらの新キャラが必要だったとは思えないような終わり方で、消化不良になってしまっていました

また最終回ですが、確かにやたらと歌えるキャストが集まってますが…あんな露骨なCDアピール＆尺余りみたいなことはしてほしくなかったですね…（原作通りならすみません）

原作が続いてるので締め方が難しかったのかもしれませんが、惜しかったなあという印象です


余談ですが、デブな友人がこの作品にハマってて笑いました
お前も痩せて細マッチョになってみろよ！！