狗が身 さんの感想・評価
3.1
物語 : 1.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
おい見所どこいった!?
TV版の総集編が1時間弱で新作パートが30分という変則的な構成となっている本作ですが、ガッカリする内容でした。
総集編パートでは、すべての戦闘を無理矢理ねじこんだお陰でどの戦闘もハイライトだけ見せられているようで、TV版の頃にあった、手に汗握るような駆け引きは一切無し。楽しみもなにもあったもんじゃない。
敵の強さをしっかり描いたうえで大破させてみせるところが本作の見所だった。
それがなくなってしまったら、本作を楽しめたとは言いがたい。
こうなってしまった原因は、考えるまでもなく新作パートに尺をとったからに他ならない。
完全新作への期待感を高める為にも最後のあの人の登場シーンは必要だったかもしれないけど、それなら比叡戦は後編にとっておいて、降伏勧告シーンだけでもよかったと思う。
メンタルモデルの心境の変化は、主に戦闘をキッカケにしたものが多かった。その戦闘を端折ってしまえば、そこから生まれてくるメンタルモデルのドラマも魅力は半減だ。
タカオはああいうキャラだから笑いでスルーできて、コンゴウこそ役者さんの迫真の演技も相まって魅せるものにはなっていたけど、ハルナ、キリシマと蒔絵の交流はやっぱりかなり物足りないものがあった。
どうにかして総集編1時間半、新規カット15分で構成できなかったのだろうか?
それが悔やまれる…。