どらむろ さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
BLとコメディー風味な退魔バトル。評価は微妙だけど、嫌いではないです
コミックブレイドの漫画原作、全24話。
BL(ボーイズラブ)風味なコメディー中心で、人々の欲に憑く闇の存在とバトルしていく。
BLもコメディーもバトルも微妙ではあるのですが、1話完結でコミカルな作風な為か、雰囲気は悪くないです。(良くも無いけど)
…かなり原作改変している模様。
私は原作と無縁なので、それに関しては良くも悪くも思わないです。
{netabare}『物語』
主人公の不良少年・昶(アキラ)が、怪しい男・白銀(シロガネ)からBLっぽく迫られつつ、共に「影」という闇の存在と戦っていく事に…
そこにクラスメイトの少女・綾や、悪友のお調子者・賢吾らも加わり、影にかかわる事件に立ち向かっていく。
かなり露骨にBL要素あり、でもそこは主にギャグコメディーで流されている感じ、ギャグと割り切れば悪くない。
見所は、あまりシリアスさ感じないコミカルなやり取り。
綾がツッコミで理不尽暴力だったり、賢吾がホケたり、一昔前の古いお約束コメディーも含めて、妙に安心感がある。
肝心の影とのバトルは、人々の欲望の暴走という事で、それなりのドラマありつつ、影を退治してめでたしめでたし、なワンパターン多し。
結構モブに厳しいシリアスありつつ、主要キャラのやりとりで毎回コミカル寄りな印象です。
バトル物としては、微妙ながら、お約束の締めと見れば、安定感あり。
1話完結のエピソードは、前半の方が良かったです。
適度にシリアスあったり、敵側の動きがあったり、中々気になる展開も。
個別回では、7話の性同一性障害が絡むカオスな話は比較的印象に残りました。
後半以降も、本筋に関わらない1話完結の話が迷走している感じが、むしろ面白い所か…
我儘お嬢様の執事コンテストやったり、学園ラブコメの王道なのに全くラブコメの波動感じさせなかったり…
何か辛いモノ背負っているっぽい白銀とアキラの関係も、シリアス匂わせつつ、ややよく分からなかった。
中途半端なラストは仕方が無いにしても、それよりも、ラスボスの正体が微妙に盛り下がる。
{netabare} ずっと良き仲間だと思ってたキャラが実は敵でした!は好きじゃない。デルトラクエストとかガッカリした(好少年だったのも共通)… {/netabare}
でもまあ、話としては無事解決だし、シリアスなのに相変わらず賢吾のせいで笑えたのは良かった。
総じて、BLもバトル物としても微妙ながら、本作特有のお約束コメディーを形成しつつ、良くも悪くもグダグダな感じ。
昔ながらの長期放送に向いた作風。
面白くはなかったですが、嫌いでも無かったです。
『作画』
キャラデザは悪くなく、男女ともにそこそこ。
バトルシーンや、変身バンク?が微妙でシュール。
微妙だけど、綾の女武者はちょっとかわいい。
コメディパートのディフォルメが良い感じ。
『声優』
かなり豪華なのが本作の見所。
小野大輔さん、諏訪部順一さん、小西克幸さん、石田彰さん、神谷浩史さん…
諏訪部さんのセクシーボイスや、神谷さんの完全三枚目キャラなどなど。
斎賀みつきさんのショタ、田村ゆかりさんの小悪魔も。
『音楽』
OP・EDともに主題歌がカッコイイです。
曲だけ聞くと、本編も期待感が…
『キャラ』
愉快な仲間達な感じで、面白味のあるキャラ多かったです。
熱血漢だが根はクール寄りなアキラは、白銀よりも、ショタお坊ちゃんのハルカ君への兄貴分としての関係が良い。
そのハルカ君、オリキャラらしいですが、没落名家で魔術師で健気な弟分とか、可愛かった。
謎めいたBL、白銀は、コミカルなのかシリアスなのか、いまいち掴み所が無い感じ。
賢吾が終始コメディー要員、ようやくパワーアップして戦力と思いきや終始活躍出来なかったり、でもこいつのお陰でコメディー方面は面白かった。
賢吾姉のパワフルな暴走ぶりも笑える。
綾は一昔前のツンデレ暴力ヒロイン(でもあまりデレ無し)
作風故かラブコメ面はからっきし、主に賢吾絡みでコメディーに。
洸(こう)兄さんやマスターなど男子勢がイケメン揃い。
敵側は、武闘派だが小物感ある七夜、小悪魔なルルがたまにちょっかい出すがあまり目立たず。{/netabare}