カンタダ さんの感想・評価
2.7
物語 : 2.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 1.5
状態:途中で断念した
不必要な過剰演出
泣かせようとする製作者側の意図が透けて見えるのが興ざめの最たる原因。それほど感動できる出来事などそうそうありはしない。
たとえそれが少女の死であろうとも、真摯に受け止めるだけで十分だが、ヒロインの死を最大限利用しようとする安易なご都合主義には白けてしまう。
行き過ぎた演出は誇張であり、「作者の嘘」である。嘘に酔えるのは若者の特権だが、いい大人では共感することは難しい。
細かいことを言えば、男主人公が演奏に深いトラウマを抱えているにも関わらず、ノリノリで会場に向かう場面では吹き出してしまい、ここで観賞を断念した。
ちはやふるにも共通する問題だが、トラウマはもっと時間を掛けて丁寧に克服させるべきだった。最終回まで引っ張ったって良い。原作者が人の心に真剣に向き合ったことのない証拠であろう。見るに堪えない。