血風連あにこれ支部 さんの感想・評価
4.6
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
非常にバランスのいい作品、盤上遊戯系の決定版
これに関しては殆ど文句なしです。
盤上遊戯系作品の決定版と言ってもいいのではないでしょうか。
初心者のヒカルに、藤原佐為という平安時代の棋士がとり憑いて興味のなかった碁にのめり込んでいく話。
この佐為というのは、かつて本因坊秀策という江戸時代の最強棋士にもとり憑いていた前歴のある幽霊で、囲碁界でもトップレベルと言ってもいい強者です。
ですがヒカルは最初は佐為に打たせていたのですが、秀策のように全部佐為任せではなく、初心者なりに自分の足で高みを目指そうとしているのが好印象でした。
ライバルとの切磋琢磨、神の一手を目指す向上心。
それらが、初心者の視点や高段位者の視点でも楽しめるようになっていて、かつ強さのバランスが崩れることなく非常にわかりやすい。
塔矢アキラをはじめとしたライバルも非常に魅力的ですね。
(まあ彼は、{netabare}最初だけ佐為に打たせていたせいで、以後ヒカルの影に存在する亡霊に恐怖したり、かと思えば初心者ヒカルの実力にガッカリして見境が無くなるほど怒ったりと。作品の設定に一番振り回された被害者{/netabare}と言ってもいいのですけどw)
難を言えば盤上で何が起こっているのかわかりにくい事ですね、これは私が囲碁にあまり詳しくないからかもしれませんが(失礼w
原作の絵は安定の小畑健さんですし。囲碁の入り口としては不足がない作品と思います。
まだ見ていない、かつ囲碁に興味があるのであれば。原作、アニメどちらでもお好みで。一度見てみる事を薦めます。