狗が身 さんの感想・評価
3.1
物語 : 1.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
ガンダムというプレッシャー。
SDガンダムとも、従来のTVシリーズとも異なる、新しいガンダムのスタイル。
それを期待できる要素が本作にはあった。
進化するガンダム。これはもう、ガンダムが持ち合わせていたスーパーロボット的な一面をクローズアップした、シンプルな娯楽作品になるに違いない!
そう思って観たのだけど…結局は、ガンダムシリーズの出来の悪いパッチワークにしかならなかった。
第一部のフリットは初代。第二部は0083。これ以外にもどこかで観たような展開の数々。
開き直ってこれが、ガンダムシリーズを知ってる人をにやりとさせるパロディであれば楽しめたかもしれない。しかし、演出的にどう観てもこれをドラマとして本気で作っているように見受けられるのがなぁ…。
進化するガンダムといっても、そもそも進化する機会がガンダムに直接取り付けられていないってのが残念でならない。そこは換装と差別化して魅せて欲しいよね。
強敵との戦いの最中、AGEシステムによって武装やパーツがガラリと変わったり、武装ごとに必殺技的なものがあったり…。キャラクターのビジュアルから受けるイメージ的に、そういうの全然アリやったと思う。
せっかくきガンダムシリーズとほぼ無縁の人をスタッフに招き入れたのに、ガンダムというブランドと、頭の固いガノタからのプレッシャーに負けて、こういう無難な作りに走ってしまったのだとしたら、悲しいことだよね…。
高機動型であるオービタルの状態で敵に鹵獲されるという展開をこの作品で観たくは無かった。