赤緑 さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
フルCGを楽しむアニメ デジタル少女とアナログ青年の理想郷物語
タイトルは半分くらい誇張が入っている。
前置きの無い100分ほどの映画なので、ストーリーはあまり期待してはいけない。
フルCGを楽しむための作品だと思う。今だったら大画面でBDのを観るのが良さそう。
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観たのは約2年前(2015-04-06)で、その時のメモとウィキペディアを頼りに書いた。
映画館で観られたら良かった。アンテナしょぼいからな。(今後はあにこれのお陰で救われるかも。)
オリジナルアニメ映画。
文明崩壊により、人類のほとんどが電脳空間で暮らす世界。保安捜査官である少女({netabare}少女なのは地上に出るときの生身のボディーの話で、実年齢は20代半ばらしい{/netabare})が、電脳空間への干渉を続ける謎のハッカー(クラッカー)を探すために地上世界に赴く、という話。
この時期(2014年)には既に陳腐化したテーマであるように思う。
脚本の人つながりだからか、少し『PSYCHO-PASS』にも似たところがある。
観どころはやはりフルCGだろう。ギミックやメカはさすがに美しい。私はCGアニメは嫌いじゃないし、CGがだいぶ安定して観られるようになって来たな、と思う。
アンジェラはフルCGで萌えフィギュアが動いているようなものか。私は特に好みではないが。そちらの層の需要はそれなりにあったようで。
ネタバレ欄。
{netabare}
フロンティアセッター(ハッカー)の正体は、自我を持つようになったロボットだった。そのロボットの方がよっぽど本来の人間らしい感受性を持っていた。ディーヴァに貢献した人しか認められないような管理社会はディストピアであり、地上に逃げたり宇宙へ行ったりするのは、「楽園追放」ではなく、ディストピアからの解放だったというオチ。(だよね?)
アンジェラが七味唐辛子に好反応を示すシーンが可愛い。
FSが帽子被ってギター担いでるのが可愛い。
{/netabare}
《総合評価》
フルCGを観賞するのを妨げない程度のストーリー。
作画以外はオマケだ。
物語:
退屈せずに観られる程度には面白い。
作画:
フルCGなので安心して観られる。
電脳世界の表現や、バトルシーンなどは迫力がある。
二次元とのブレンド具合もちょうど良いんじゃないだろうか。
ただ、アンジェラの顔芸はどうかと思う。
声優:
三木さんの役どころがあまりパッとしなかったので、いまひとつか。
神谷さんのほうが印象深い。彼はこういう役やナレーションの方が好きかも。
音楽:
電脳世界と地上世界の対比ということで、テクノとロックをあしらった劇伴。
特段面白いところは無かった。
それと、三木さんの歌はちょっと・・・。曲自体は良かったけどね。
キャラ:
アンジェラの造形は、可愛くないとは言わないが、何だかなあ・・・単に好みじゃないだけか。(金髪↑、過度な長髪↓)
性格面は、短い話だし、こんなもんじゃないか。