「プラスティック・メモリーズ(TVアニメ動画)」

総合得点
84.6
感想・評価
2365
棚に入れた
11118
ランキング
284
★★★★☆ 3.9 (2365)
物語
3.8
作画
3.9
声優
3.9
音楽
3.8
キャラ
3.9

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黒猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

1話は5点満点!1番泣けた!後半は悪くはないが…

機械(アンドロイド)であるが感情や心を持ったギフティアと人間との関係性や愛情を描いたハートフルな作品。個人的に機械と人間との友情とか愛情の話は昔から弱くて、特にドラえもんが未来に帰る話で、のび太が心配かけないようにと一人でジャイアンに立ち向かう話とか、人間と機械との情の話が切なくてよく泣きました。感動ラブストーリーとかは逆に苦手なんですけど笑
この作品のギフティア(アンドロイド)は寿命が10年ほどで、それが近付くと業者が回収にやってきます。その業者が主人公とヒロインが勤める会社なのですが、この「回収」という言葉にもう残酷さが出てます。確かに機械ですから回収なのですが、所有者からすれば家族の命を奪われるのと同じ事なのです。しかもそれを自ら進んで行わなければならないという…なんとも悲惨…この設定だけで涙が笑
1話は最高でした。おばあちゃん(人間)と孫娘(ギフティア)の二人家族を回収の例として見せる回なのですが、二人ともずっと一緒にいたいのに壊れて迷惑をかけたくない孫の思いとそれを望む孫に行くなとは言えないおばあちゃんの思いが伝わってきて号泣。かけがえのない家族なんだなーと。
で回収にまつわる話が5話くらいまであります。(といってもメインは一組の話だけ)
それ以降は主人公とギフティアヒロインの恋愛発展と寿命が近づき切ない別れを迎える展開になっていきますが、個人的には後半は悪くは無かったのですが、ありきたりなストーリーっぽくなってしまったかなーと。つまり、寿命が決まってるという設定しか活かされない展開だったので、末期がんの彼女と彼氏という設定でもあまり変わらないんですよ。
どっかで見たことがあるというか、あーこーなるんだろーなと先が読めてしまったし、心が分かるアンドロイドという独自の設定をもっと描いて欲しかった。もっと色んな家族や友人、師弟とかの回収エピソードがあって良かった。そこで期日が決まった回収や、機械であることからの差別や偏見、それを乗り越えて育まれた愛情、人間以上に大切な機械、機械なのに出る涙…
アンドロイドであることを活かせる切ないエピソードはたくさん出来そうなのになー笑
カップルの片方が余命宣告を受けるっていう恋愛ドラマのあるあるに近いストーリーに感じました。
けどもちろん悪くは無かったです。互いを思いやり、残りの時間をどう過ごすか考える展開ですからね。まー全部予想ついたけど。

※ここからは余談でこんなエピソードが見たかったという個人的な希望を書いてみました。レビューとは一切関係ないので本当に暇な方だけ見てください笑

1.大工とか力仕事の師匠(人間)と出来損ないで態度も悪い不良系の弟子(アンドロイド)
いつも喧嘩ばかりで仲良くしたことは1度もない。
が師匠は奥底で弟子を認め可愛がってもいた。(もちろんそれは弟子には見せない)

回収の日…「やっとこんなろくでなしの弟子とおさらばできるわ!」→「なんだとくそじじい!こっちから願い下げたこんなボロ屋!あばよ!」→「とっとといっちまえ!」→「じじい…」→「なんだまだいたのかとっとと」→「長生き、しろよな…」→「……バカやろー…(声を殺して大粒の涙)」→回収車を泣きながら必死に追いかける師匠。

2.幼い頃に両親を亡くしそれがきっかけで学校にも行かなくなった少女(人間)の唯一の家族であり友達である15歳くらいの少女(アンドロイド)。そのアンドロイドの助言も有り勉強だけはやってきた少女。見事地元トップの進学校へ合格。そして入学前の3月、回収の日。

「いやだ、行かないで!あなたがいなくなったら私…」→「もう私の役目は終わったの。あなたはもう十分一人でやっていけるわよ!」→「嘘!私は友達もいないし、料理も洗濯も出来ない!あなたがいないと何も出来ない!」→「でも勉強はちゃんと続けてこれたじゃない」→「それは、あなたが二人で生きていくには勉強して良い会社に入らないとって言うから」→「私が勉強しなさいって言ったのはね、あなたが一人でもちゃんと生きていけるようにって、あなたのお母さんが私に頼んだ事だったの」→「え…」→「そう。私はね、あなたのお母さんが亡くなる前に全財産を使って買ったギフティアなの。あなたを一人にしないようにって。」→「…涙」→「だから勉強はわたしのためじゃなくて、あなた自信が生きていくために必要なことだったの」→「そんな…嫌だ…あなたがいないんなら私高校には行かない!あなたがいない人生なんて生きたくない!」→「大丈夫!あなたはもう1人じゃない。高校にはあなたが知らない世界が待ってる。新しいたくさんの友達も待ってる。機械の私には教えられない素晴らしい事が、外の世界にはたくさんある。あなたはもう、その世界に自分で踏み出せる!この10年間あなたといた私が言うんだから、間違いないわ。あなたにはもう私は必要ない。やっとお母さんに良い報告が出来るわ…」→「わかった…お母さんに会ったら、心配しないでって、伝えて…」→「ええ」→「それから…今までありがとう…お姉ちゃん!(泣きながら抱きつく)」→「私も…あなたのお姉ちゃんになれて…本当に良かった…ありがとう…(涙)」→「元気でねお姉ちゃん!」→「ええ!あなたも胸を張って、高校に行きなさい!私の妹なんだから!」→涙を流しながらも堂々と笑顔で回収車を見送る妹。

投稿 : 2017/03/17
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サンキュー:

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