ポンコツ販売員P さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
原作が18禁ゲームとはとても思えない完成度の高さ。ラストシーンは涙なしでは語れない。
制作会社:株式会社スタジオディーン
個人的代表作:Fate/stay night
同制作会社視聴済み作品
・Fate/stay night
・ひぐらしのなく頃に
・うみねこのなく頃に
・生徒会の一存
・薄桜鬼
・薄桜鬼 碧血録
・薄桜鬼 黎明録
・これはゾンビですか?
・これはゾンビですか? オブ・ザ・デッド
・さんかれあ
・桜Trick
<ストーリー展開>
「Fate/stay night」における正規ルート(セイバールート)です。
全24話(2クール)で放送されたのでスピード的にはかなりゆったりしていると思います。特に印象に残っているのはやはり最終話。最後の令呪を使って聖杯を破壊させるシーンからセイバーの「シロウ、あなたを愛している」。この言葉を言った時のセイバーの表情は一生忘れられないでしょう。そしてこれが永遠の別れだと分かっているにも関わらず、最後まで涙を流さなかった士郎。”お前はつよすぎるぜ、最後くらい泣いたっていいじゃねぇか!”って心の底から思いました。そして最後の最後に眠るように息絶えたセイバー・・・。俺もう泣いていいですか?
<声優>
良くも悪くも古臭い昔のアニメって感じですね。特にセイバー役の川澄綾子さんはセイバーをどこにでもいる女の子のように演じて頂いたはずです。決して特徴のある声ではありませんが、それが逆に味が出ていて私には好印象でした。
<キャラクター>
私がこの作品で一番の好印象かもしれないと思ったのが”セイバーが私の想像より何倍も普通の女の子だった”というところです。
この作品を視聴する前の勝手なセイバーのイメージは「マスターなんかどうでもいい。私は勝手にやるからほっといて」こんな感じだと思っていました。ですが、実際のセイバーは怒ったり心配したり照れたり感情豊かでした。やっぱり女の子は見た目では判断できないと思いました。(ごめんよ。セイバー)
<作画>
ここはやはり古臭い感が否めないと思います。でも10年以上前のアニメのクオリティとしたらかなり良いものを作って頂いたと思います。(ありがとう!ディーン!)
<音楽>
このアニメといえば、EDの「あなたがいた森」!!。一回聴いただけで胸が熱くなりました。
”あなたに会いたくてずっと 会いたくてずっと 想う
眠れぬ夜を渡り
あなたが残した 光と影に 包まれて泣いている”
サビのここの部分はどっちの気持ちを表現しているのでしょうか。
私はセイバーがこう考えている(考えていた)、いや考えてくれていたと強く強く想いたいです。
{総合評価}
多数の友人に勧められてやっとこさ視聴にこぎつけたfateですが、2006年製のアニメにも関わらず最近のアニメにも遜色ない形に仕上がっていると改めて確信いたしました。ひとつ指摘させていただけるのでしたら”サーヴァントの個性をもっと視聴者に分かるようにしてほしかった”ところです。ようはもっとサーヴァントの事を深く教えてほしかったということです。本作では8人のサーヴァントが登場していますが、深く内情を知ることができたのは半数にも満たないはずです。せっかく2クールやったんだったらもっとそこのところを掘り下げてほしかったと思いました。