えたんだーる さんの感想・評価
4.6
物語 : 3.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
きっとこの作品がヒットしたことには意味があった(と思いたい…)。
オリジナルストーリーによる劇場版長編アニメーション。
今頃なんでレビューを書いているかというと、松屋銀座で「君の名は。」展を観てきたからです。
同タイトル『君の名は。』で角川文庫から小説版(新海誠著)が出ているほか、『君の名は。 Another Side:Earthbound』(以下、Another Side)というのが角川スニーカー文庫から刊行されています。
本作品を観た人、ぜひAnother Sideは読むべきです。三葉周辺(糸守町)側のストーリーで、特に三葉のお父さんに関するお話は映画本編の理解にも役立つと思います。
私はストーリーの評価を3.5にしていますがこれは主観的なもので、「世の中の最大公約数」という需要にはきちんと応えた作品だと思います(でなければヒットするわけがない)。
実は松屋銀座で新海誠監督作品「君の名は。」展(期間:2017年3月 8日(水)-3月20日(月))というのをやっていまして、私は3/12に行ってきたんですが会場で新海監督へのインタビュー映像がテーマ別にそこかしこで流れていました。
それらのうちの会場入り口近くで流れていた映像で、監督は「観て『わからなかった』という感想が出てくる作品にはしたくなかった」みたいなことをおっしゃっておりまして、「なるほどなあ」と思ったわけです。
きっとたくさんの小説を読んだり、映画を観たり、アニメを観たり(笑)した人であればあるほど「『君の名は。』の面白さは普通だ、もっと面白い作品はたくさんある」という感想を抱きがちな気がしてならないんですが、たぶんそれは(主観的ですけど)間違っているわけではないと思います。
でも、この映画を観て「面白かった」、「感動した」と言って帰っていった人たちにそれらの<面白い作品>は届いていない。本作品がそういった<面白い作品>に光が当たるきっかけになれば良いなと思います。たぶんならないけど(笑)。
あ、でもストーリー評価: 3.5って決して低くないですからね…!
それと本作品のキャラクター造形、特に三葉と四葉の姉妹は個人的には高評価です。あと、三葉(中身:瀧)の演技はなかなかの見どころだと思います。