◇fumi◆ さんの感想・評価

4.5
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態：観終わった

楽器業界の救世主　音楽の楽しみを日本人に認識させた作品

2010年放送のテレビアニメ　全24話＋番外編3話
原作は「かきふらい」がまんがタイムきららに連載した４コマ漫画

監督　山田尚子　構成　吉田玲子　キャラデザ作画監督　堀口悠紀子
脚本　吉田玲子　花田十輝　村上克彦　横谷昌宏
制作　京都アニメーション

今回初めてソフト化後の映像を観直したので書き直します。

平沢唯　ギブソンレスポールスタンダード使用　アンプはマーシャル
秋山澪　フェンダージャズベースレフトハンド仕様使用　アンプはフェンダー
田井中律　ヤマハドラムセット使用
琴吹紬　KORG TRITON EXTREME 76 使用
中野梓　フェンダーJAPANムスタング使用 アンプはフェンダー

深夜アニメ発の社会現象作品。
深夜アニメが大きく世の中を変えたのはこの作品が初でしょう。
現在まで京アニの最大のヒット作でもあります。
社会現象を起こしたのは一期ですが、
翌年放送された２期は、アニメファンにも高い評価を得て名作と決定づけました。

それまで日本人は楽器演奏に対して偏見を持っていたと言えます。
一般の家に楽器はありません。
大人で楽器にこだわる人は特殊な人種と見ていました。
ピアノでも普及率は先進国中最低レベルで、楽しみに弾くという考えはありませんでした。

楽器演奏とは競うものなのでしょうか？
この作品は楽器演奏プロに好意的に迎えられました。
それ以上に死にかけた楽器業界を生き返らせたのです。
楽器演奏家の多くは響けユーフォニアムをあまり評価していません。
この「けいおん」こそが音楽の楽しみを正しく伝えたものと考えます。
楽器は練習したいときに練習して、本番で大失敗すべきものなのです。
有名プロはわざと失敗します。失敗しなければ次のステップに勧めないからです。
では、ケーキを食べているだけでいいのか？

練習は一人でするものです。集まった時はケーキを食べましょう。
人前で練習する人はだいたい下手くそなので。

この作品はとても面白い、有意義な時間を味合わせてくれる逸品です。
山田、吉田、堀口、の布陣に一切のスキはありません。
間違いなく面白い、レベルが高い、幸せになれる大好きな作品です。

これを観たい気分観たくない気分、それはすべての作品に共通のものです。
けいおんを認めて観たい時に観る、幸せとはこういうことを指します。

世界で最も音楽が盛んな国ブラジルにはほとんどプロがいないそうです。
プロとは外貨を獲得できた人だけです。
音楽や楽器を楽しむということは、人生を楽しむということと考えて欲しいです。