lll1 さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
いいっすね
原作は読んでません。テレビアニメのシーズン1,2は視聴済みです。
単刀直入にこの作品を観終わった感想は「良かった」です。細かいところの不満はめちゃくちゃあるんだけど、それを忘れさせてくれるストーリの勢いがある。私自身が子供たちが努力をする、夢を追いかけるといった様な作品が好きなのもあるんでしょうけど。
演出が良いなと思える場面がけっこうありました。やっぱり映像が良いと、何かしら思うところがありますね。
いくつかネタバレを含めて書きます。
{netabare}
第8話の月島が戻ってくるシーン。最後の数秒だけ音楽はなしで、足音だけ聞こえる。好きです。たぶん全10話の中で一番好きな終わり方。
最終話の日向のスパイク。回りトラック+ドリーイン。ようやるわこんなの、テレビアニメですよ。本当に素晴らしい。プロダクションI.Gは本当に良い制作会社。ここまで信頼できる会社はなかなかない。
それと小さなシーンですけど、牛島がサーブ打って、インかアウトか迷っているラインズマンのカット。細かいですけど好きですね。これだけの試合ですもの、審判たちも何かしら思うところはあるでしょう。こういったシーンがあるのは良い。
{/netabare}
不満もいくつか。
心の声、心理描写が多い。
白鳥沢のチームにも視点を当てて、ドラマ要素を持たせたい気持ちは分かります。両チームとも応援したくなるような気持ちに視聴者をさせたいんだろうと思います。それにしても、過去回想が多い。正直うっとうしい、テンポは悪くなるし。選手はまだしも、監督の過去回想は本当にいらない。あのシーンがなくてもこのアニメにさほど影響はないと思う。
説明的なセリフ・シーンが多い、観客にそこまでカメラ向けなくても良いと思う。いちいち、観客やベンチにカメラ向けて、自然じゃない脚本的なセリフが飛び交ってるのが鼻につく。結局あのおっさんは何だったんですかね。
あと、セリフがくさい。まぁ、キャラクターもなんだけど。何かこう寒いというか、痛々しいというか。作者の「こんなセリフかっこいいだろ」みたいなのが凄く強く感じられて結構嫌でした。……主に天童ですね。
そして、何人か演技の下手な声優さんが目立ちました。たぶん新人なんでしょうけど。まぁ、それを考慮しても下手だなと思いました。
最終評価は 6 / 10点です。好きな作品ですし、良い作品だとも思いますけど、不快に思うところが多い。